新車を手に入れたとき、その美しい状態をできるだけ長く保ちたいと思うのは自然なことです。
しかし、新車の洗車に洗車機を使いたい場合、どのタイミングで使うべきか。
さらに洗車機を使うのをやめるべきか、など多くの疑問があることでしょう。
ここでは、新車で洗車機はいつから利用すればいいのか、そして新車の洗車に関する最適なタイミングや方法、コツなどまで詳しく解説します。
新車で洗車機はいつから使うと良い?
結論から言いますと、新車の間は洗車機の利用はやめた方が良いでしょう。
理由としては、新車を購入したばかりの頃、多くの人はその美しい輝きを保ちたいと強く願うからです。
よって、おすすめとしては「新車気分が薄れてきた頃」から洗車機を使うのが良いでしょう。
そうしないと、後で後悔する恐れもあるので、やはり気にならない時期まで洗車機を使うのは避けるべきです。
乗り始めて半年も経てば、細かな傷に対する意識も自然と薄れ、洗車機を使うことへの抵抗が減ることが多いはずです。
納車後の洗車タイミングは?
新車であっても、基本的には汚れが目立ってきたら洗車をするのが良いです。
汚れを長く放置してしまうと、落としにくくなることもありますし、塗装面に悪影響を及ぼすこともあります。
特に鳥の糞や虫の死骸、樹液などの汚れは塗装にダメージを与える原因となるため、できるだけ早めに取り除く必要があります。
また、納車直後に洗車を行っても特に問題はありません。
ディーラーからの納車前に既にある程度の時間が経過しているため、塗装に対して洗車によるダメージは心配しなくても良いでしょう。
実際、ディーラーでも納車前に洗車が行われていることもあり、そのため塗装が定着していると考えて良いでしょう。
注意点:コーティング後は約1ヵ月後にする
新車にコーティングを施した後は、約1ヵ月間は洗車を避けるのが理想的です。
この期間中は表面硬化が進行しており、車を濡らさないように注意する必要があります。
特に最初の1週間は、できるだけ車が雨や水にさらされないように徹底的に管理することが大切です。
完全硬化中に濡れてしまった場合は、すぐに拭き取ることが大切です。
水滴が乾く前に拭き取ることで、コーティングの仕上がりを良好に保つことができます。
また、雨の日はなるべく車に乗ることを避けることもおすすめです。
コーティングが完全に硬化するまでは、汚れや水分による影響を最小限に抑えるためにも、慎重に扱うことが求められます。
さらに、屋外駐車を避けてガレージなどに保管することも、コーティングの定着を助ける重要なポイントです。
但し、すでに納車時にコーティング済みの場合は、そもそも1ヵ月経過していることが多いので、問題ないケースが多いです。
しかし、念のため一度ディーラーの担当者に聞いておくといいでしょう。
洗車の際に新車を傷つけないコツ
洗車機を使わないようにする
一番大切なことは、洗車機の利用は控えましょう。
最近の洗車機は技術が向上しており、従来に比べて洗車傷がつくリスクは低減されていますが、それでも新車にとっては傷がつく可能性はまだ高いと考えられます。
そのため、手洗い洗車を選ぶのが無難であり、安全に美しい仕上がりを保つためには適切な手入れが不可欠です。
手洗いで洗う際には、柔らかいスポンジや専用クロスを使用し、優しくボディ全体をケアすることで、新車の輝きを長く維持することができます。
大切に乗りたいと考えている方にとっては、慎重に時間をかけて手洗いすることで車の外観を良い状態で保つことが可能です。
高圧洗浄タイプも避ける
高圧洗浄タイプの洗車機では問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、実は新車にはおすすめできません。
理由としては、高圧の水によって細かい傷がつきやすく、ボディに付着している埃や小石が原因でさらにダメージを与える可能性があるからです。
特に小石や砂利などがボディに残っている場合、高圧の水がそれらを押し付ける形になり、表面に細かな傷が無数にできてしまうリスクがあります。
また、意外と高圧洗浄機では汚れが十分に落ちないことも多々あります。
洗車機の水圧が強すぎると、汚れを吹き飛ばすことが難しく、逆に塗装に負荷がかかることもあるのです。
ただし、洗浄前に汚れを軽く落としたり、適切な距離を保って使うことで、多少リスクを減らすことはできます。
特に、洗浄前にあらかじめ手で大きな汚れを取り除くことで、高圧洗浄によるダメージを軽減することが可能です。
また、高圧洗浄機を使用する際は、最低でも30cm以上の距離を保ちながら洗うことが推奨されます。
新車に洗車傷がついてしまった場合の対処法
傷埋めコーティング剤を使う
浅い傷であれば、市販の傷埋めコーティング剤を使うことで目立たなくすることができます。
お近くのカー用品店などで入手できるのも良い点で、特に浅い擦り傷や磨き傷などには有効で、セルフメンテナンスの一環として利用しやすいです。
使用方法も簡単で、マイクロファイバークロスにまずは吹きかけ、小傷がある箇所へ塗るだけです。
また、施工後にボディの艶を取り戻すことができるため、新車のような美しい仕上がりを維持できます。
鈑金屋に依頼する
万が一、深い傷がついてしまった場合は、プロに依頼して修理してもらうことがベストです。
深い傷や凹みがある場合、市販の製品では対応しきれないことが多く、専門的な技術が必要です。
鈑金屋では、特殊な工具や塗装技術を用いて、元の状態に戻すことができます。
仕上がりもプロならではの高いクオリティが期待でき、長期的に見ても確実な解決策です。
また、深い傷を放置すると錆びの原因になることもあるため、早めに対処することが重要です。
コンパウンドを使って消す
浅い洗車傷であれば、コンパウンドを使って磨くことで傷を消すことが可能です。
コンパウンドは研磨剤が含まれており、塗装面の細かな傷を取り除くのに効果的です。
使用する際には、柔らかい布やスポンジを使い、力を入れすぎずに優しく磨くことがポイントです。
また、磨き終えた後には、必ずワックスやコーティングを施して塗装面を保護することが推奨されます。
適切にコンパウンドを使用することで、塗装の輝きを取り戻し、新車同様の外観を保つことができます。
傷が目立つボディ色を知っておく
一般的に、黒や濃色の車は洗車傷が目立ちやすいと言われています。
特に直射日光の下では、傷が反射して見えやすく、黒や濃色のボディカラーではそれが顕著になります。
そのため、新車を選ぶ際には、こうした色の特性も考慮に入れると良いでしょう。
黒や濃色は高級感があり美しい反面、細かな傷がどうしても目立ちやすいため、メンテナンスに気を使う必要があります。
一方、淡い色の車は、多少の傷があっても目立ちにくいというメリットがあります。
特にホワイトやシルバーなどの明るい色は、洗車後の汚れ残りや傷が目立ちにくく、手入れが比較的簡単です。
そのため、頻繁に洗車を行う時間が取れない方や、細かな傷を気にせず気軽に車を楽しみたい方には、淡い色のボディカラーが向いています。
色選びの際には、こうしたメンテナンスのしやすさも重要なポイントとして検討すると良いでしょう。
新車を綺麗に保つためのポイント
定期的に洗車をしておく
定期的な洗車が、ボディの美しさを保つ秘訣です。
頻繁に洗車することで、塗装表面の汚れを落とし、酸化や劣化を防ぐことができます。
また、車の外観だけでなく、長期的なメンテナンスにも効果的で、サビや腐食の予防にもつながります。
洗車をルーチン化することで、汚れが固着する前に除去することが可能となり、いつでも綺麗な状態を維持することができます。
汚れがついたらすぐに洗う
道路を走行中に車が汚れる原因でよくあることと言えば「鳥の糞」でしょう。
鳥のフンは塗装を傷める原因になるため、見つけたらすぐに洗い流しましょう。
汚れは時間が経つと硬化し、塗装表面にダメージを与えることがあります。
特に夏場の直射日光の下では、鳥の糞や樹液が急速に固まり、取り除きにくくなることが多いです。
素早い対処を心がけることで、塗装を良い状態で保つことができるだけでなく、修理や再塗装のリスクも減らすことができます。
汚れを見つけた際には、水や専用のクリーナーで速やかに対応することが理想的です。
コーティング施工をする
コーティングを施すことで、ボディの保護と輝きを長持ちさせることができます。
コーティングすることで紫外線や酸性雨などの外的要因からボディを守るため、長期間にわたって美しい仕上がりを維持することが可能です。
また、洗車時の汚れが落ちやすくなる効果もあります。
コーティング剤入りのカーシャンプーも有効で、定期的に使うことで簡易的なコーティング効果を補うことができます。
さらに、専門業者に依頼してしっかりとしたガラスコーティングを施してもらうことで、より強力な保護効果を得ることができるでしょう。
夜間洗車を避ける
夜間の洗車は、暗いために拭き残しが発生しやすく、結果的に汚れが残る可能性があります。
これにより、水滴がボディ表面に残り、シミやウォータースポットの原因となります。
特に光の当たりにくい部分や、エンブレム周り、ミラー周辺などは拭き残しが起こりやすいため、日中に洗車を行うか十分な照明のある場所で作業を行うことが理想的です。
昼間に行う洗車の方が水滴の状態を目視で確認しやすく、結果的にきれいな仕上がりを得ることができます。
雨が降ったあとの洗車を心がける
雨の後に車をそのまま放置すると、イオンデポジットやウォータースポットができやすいため、早めに洗車することが望ましいです。
そして雨に含まれる不純物や酸性の成分が塗装に悪影響を与えることがあるため、可能であれば雨が止んだ直後に洗車を行うことを心がけましょう。
これにより、汚れが固着する前に落とすことができ、ボディの美しさを長期間保つことができます。
また、乾燥した後に残る水跡は特に目立ちやすく、早めに洗い流すことで水垢の発生を防ぐことができます。
手洗い洗車で洗う際のテクニック
先に予洗いをしておく
洗車を始める前に、車全体を軽く水で流して汚れを取り除くことで、ボディに傷がつくリスクを減らせます。
特に、砂や小石などの固形物がボディに付着していると、それらがスポンジでこすられた際に傷の原因になることがあります。
予洗いをしっかりと行うことで、このような固形物を事前に取り除き、洗車中のボディへのダメージを最小限に抑えることができます。
さらに、水をかける際には、水圧を適度に調整しながら隅々まで流し、特にタイヤ周りやフェンダーの内側に付着した汚れも取り除くことが効果的です。
これにより、洗車の際のボディ表面の状態が整い、よりスムーズに本洗いに移ることができます。
軽く優しくスポンジで洗う
スポンジで洗う際は、細かな小石が残っている場合もあるため、引っ掻き傷を防ぐために優しく洗うことが重要です。
洗う際には、常に新しい水を使ってスポンジをすすぎ、小石や砂などの異物がスポンジに残らないように注意しましょう。
また、ボディを洗う際は力を入れすぎず、軽い圧力で円を描くようにして洗うと、ボディに傷がつくリスクを減らすことができます。
洗車中にスポンジが汚れていることに気づいた場合は、すぐに洗い流して清潔な状態を保つことが大切です。
さらに、使用するスポンジもなるべく柔らかいものを選び、ボディに優しい素材でできた専用のスポンジを使うと安心です。
洗車用クロスやスポンジ以外を使わない
洗車用に設計されたクロスやスポンジを使用することで、傷を最小限に抑えることができます。
これらの専用アイテムは、柔らかくボディに優しい素材で作られており、通常のタオルや布と比べて傷のリスクを大幅に減らすことができます。
しかし、使ってはいけないスポンジなどもあり、メラニンスポンジなどは利用するのを避けましょう。
メラニンスポンジは目が粗く研磨するような役割があるので、最悪ボディに傷がつく可能性もあります。
また、スポンジやクロスは定期的に新しいものに交換することも重要です。
古くなったクロスには汚れや砂粒が残りやすく、これが洗車時に傷の原因になることがあります。
そのため、常に清潔な洗車道具を使用することが、ボディの美しさを保つためには欠かせません。
洗車後は細かく拭き取りをする
洗車後は、水滴をしっかり拭き取ることで水垢やウォータースポットの発生を防ぎます。
ボディの表面に残った水滴は、時間が経つと塗装にシミを残すことがあるため、できるだけ素早く拭き取るよう心がけましょう。
使用するクロスも吸水性の高いものを選び、細部までしっかりと拭き取ることが大切です。
特にドアの隙間やエンブレム周りなど、見落としがちな部分も忘れずに拭き取ることで、仕上がりが一層美しくなります。
カーシャンプーを活用する
カーシャンプーを使うことで、汚れをしっかり落としながらボディへの負担を軽減できます。
カーシャンプーは中性であることが多く、ボディの塗装やコーティング層に対して優しい成分でできているため、頻繁に使用しても安心です。
さらに、泡立ちの良いシャンプーを使用することで、汚れがスポンジとボディの間で滑るようになり、摩擦による傷の発生を防ぐことができます。
また、シャンプー後には十分にすすぎを行い、泡や洗剤成分がボディに残らないようにすることも重要です。
新車で洗車機はいつから利用する?まとめ
新車の洗車には細かな配慮と正しい手順が必要です。
最初のうちは、手洗い洗車を行うことで新車の輝きを守り、洗車機の使用を控えるのが理想的です。
また、コーティングを施した場合は特に初期の管理が重要であり、硬化期間中のケアを徹底することが求められます。
手洗い洗車の際には、予洗いやスポンジの使い方、拭き取りなどを丁寧に行うことで、洗車傷のリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、定期的な洗車と迅速な汚れの除去、適切なコーティング施工が、新車の美しさを長く保つためのポイントです。
色の選び方もメンテナンスのしやすさに影響しますので、自分のライフスタイルに合った色を選ぶことが大切です。
これらのアドバイスを参考に、新車の洗車を楽しみながら、大切な愛車をいつまでも美しく保ちましょう。