車を洗車したい場合に、一番使いたいのはカーシャンプーでしょう。
しかしカーシャンプーがない場合、身近なものとして洗剤を使うという手段があります。
洗剤で有名なのは「マジックリン」がありますが、このマジックリンを使って車の洗車ができるかどうかについて、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
では、果たして車の洗車に使っても安全なのでしょうか？
この記事では、マジックリンで洗車をすることは可能か、リスクや車向けの商品について詳しく解説します。
基本的にマジックリンで洗車するのは良くない
結論から伝えますと、マジックリンを車の洗車に使うのは基本的におすすめできません。
マジックリン、と言っても台所用やバスルーム用など様々なタイプがありますが、キッチンマジックリンはアルカリ性が強く、塗装面に使うと塗装が劣化したり剥がれるリスクがあるからです。
このアルカリ性の強さは、家庭内の汚れを落とすのには効果的ですが、車の塗装は弱いというのが特徴となっています。
その為、新車や大切にしている車に使用するのは避けるべきです。
新車の塗装は非常に繊細で、少しのダメージが長期的な問題につながる可能性があるため、できる限りリスクを避けることが重要です。
これらの洗剤は本来の用途が異なるため、自己判断で使用する必要があり、リスクを理解したうえで慎重に使わなければなりません。
ただし、廃車予定の車や、どうしても取れないような汚れを取りたい状況であれば、そのリスクを最小限にしながら使うことも可能かもしれません。
しかし、長期的に車を保つことを考えると、より安全で車に優しい製品を使用することが最善策です。
車の汚れを簡単に落とせるのか？
マジックリンには非常に強力な洗浄効果があり、家庭内での頑固な汚れを落とすのに大変効果的です。
そのため、一部の人は車の頑固な汚れにも使えるのではないかと考え、実際に使用している人もいます。
例えば、泥汚れや油汚れ、鳥の糞などを落とせることが報告されており、カーシャンプーよりも汚れが落ちるという声もあります。
しかしながら、このような使い方にはリスクも伴いますので、もし車に異常が見られた場合にはすぐに使用を中止し、洗剤をしっかりと洗い流すようにしましょう。
マジックリンを使うことで一部の頑固な汚れを落とすことが可能ですが、そのためには慎重な取り扱いと十分なリスクの理解が必要です。
車専用の洗剤を選ぶのが最も安全
確かに、マジックリンで洗車をしようと思えば可能です。
しかし、車を洗う際には、やはり専用のカーシャンプーを使用することが最も安全です。
カーシャンプーは塗装やゴム、プラスチックといった車の各パーツに対して優しく設計されており、これらの部品を傷めることなく効率的に汚れを取り除くことができます。
そのため、洗車によって車にダメージを与えるリスクを減らしつつ、しっかりと汚れを落とすことができます。
また、カーシャンプーは汚れを効果的に落とすだけでなく、車の光沢を保つ効果が含まれている商品もあるため、ある程度時間が経過しても美しい外観を保つことができる商品もあります。
その為、多少手間がかかっても、専用のカーシャンプーを選ぶことが車にとっての最善のケアで、新車の間など車の扱いに慎重になっている時期は、カーシャンプーの利用がベストでしょう。
少しの手間が、車の寿命や見た目に大きな影響を与えることになることもあるので、適切な製品を使用することがおすすめです。
洗車でマジックリンを使うならどう使う？
どうしてもマジックリンを利用して車の汚れを落としたい場合は、必ず洗剤をかなり薄めてから使うのが基本です。
具体的には、少し泡立つ程度に水で薄めることが必要で、原液のまま使うのは厳禁です。
原液は非常に強力なため、塗装面にダメージを与える可能性が高く、特に車の塗装が曇ったり、剥がれたりするリスクがあります。
アルカリ性が強いキッチンマジックリンは、塗装やゴム部品に対して影響が強く、劣化を引き起こす可能性が高いため避けるべきです。
中性のバスマジックリンであれば、より安全に使用できる可能性があり、塗装面に対するリスクをまだ抑えることができます。
ただし、バスマジックリンを使用する場合も、しっかりと薄めてから使用することが推奨されます。
また、洗浄後には必ず水でしっかりと洗い流し、残留する洗剤成分がないようにすることが重要です。
さらに、使用する際にはできるだけ日陰で作業し、車の塗装面が冷たい状態で行うと良いです。
塗装面が熱を持っていると、洗剤がすぐに乾燥してしまい、塗装を傷める原因になる可能性があります。
こうした注意点を守りつつ慎重に利用すれば、一部の頑固な汚れを効率的に落とすことが可能ですが、常にリスクが伴うことを理解し、慎重に取り扱うことが求められます。
部分的な利用方法がおすすめ
マジックリンを使う際には、目立つ部分を避けて部分的に使用するのが無難とされています。
洗車でボディに使用するのではなく、多くの方がホイールやヘッドライトの黄ばみ取り、サイドステップなど部分的な利用をしている方が多いです。
これらの部分は、比較的塗装が直接的な影響を受けにくいので、もしダメージを受けてもそこまで深刻ではないということが理由です。
しかし、これらの部分に使用する場合でも、リスクはゼロではないため注意が必要です。
ホイールにはブレーキダストや泥汚れがつきやすく、これらの汚れを落とすためにマジックリンが利用されますが、塗装が傷つく可能性を避けるためにはしっかりと薄めてから使うことが求められます。
もし異常が見られた場合はすぐに使用を中止し、専用のクリーナーに切り替えるのが安全です。
車に使える商品もある
実はマジックリンでも、車に使用できる商品があります。
車には「ガラスマジックリン」が利用可能で、自動車の窓ガラスの油膜を効果的に取り除くことができ、視界の向上に役立ちます。
油膜は雨の日に視界を妨げる大きな要因となりますが、ガラスマジックリンを使うことで、これを簡単に除去し雨天時でもクリアな視界を確保できます。
また、虫の死骸や鳥の糞など、ガラスにこびりついた頑固な汚れも効率よく落とせるため、非常に便利です。
ただし、ガラス以外の部分に飛び散らないように注意することが重要であり、飛び散った場合はすぐに水ですすぐ必要があります。
さらに、ガラスマジックリンを使う際には、ゴム製のワイパーブレードや周囲の塗装面に付着すると、劣化する恐れがあるため注意深く扱うことが大切です。
また、定期的にガラスを清掃することにより、汚れの蓄積を防ぎ、常にクリアな視界を保つことができます。
洗車時にマジックリンを使う際の注意点
車のボディやワイパーに使うのは避ける
マジックリンを使用する際には、上述の通り車のボディやワイパーなどのゴム製品、プラスチック部品への影響に注意が必要です。
特にコーティング済みの車のボディに使用すると、コーティング層を損なう恐れがあります。
コーティングが劣化すると、塗装が剥がれやすくなり、最終的には車全体の美観が損なわれることになります。
また、ゴムやプラスチック部分も劣化する可能性があるため、これらの部分に使用するのは避けましょう。
ワイパーのゴム部分にマジックリンが付着するとゴムが硬化し、性能が低下することがあります。
また、プラスチックのパーツにマジックリンを使用すると、色褪せやひび割れが生じることがあり、見た目が悪くなるだけでなく、耐久性も低下する可能性があります。
これらのリスクを考慮して、マジックリンを使用する際には十分に注意し、特にこれらのデリケートな部分を避けるようにすることが重要です。
車は多くの素材から構成されており、それぞれの素材に適したケアが必要ですので、洗浄剤の選択には慎重さが求められます。
利用する前に目立たない場所で試す
マジックリンを車に使用する場合、必ず事前に目立たない場所で試すことが非常に重要です。
塗装や素材への影響を最小限に抑えるためには、少量をテストしてから全体に使用することが基本です。
車の塗装は非常にデリケートで、強い洗浄剤を使用すると塗装が曇ったり、変色したりするリスクがあります。
したがって、まず目立たない部分で試し少し時間を置いてから、その部分に異常がないかどうか確認することが必要です。
このように慎重に行うことで、後から後悔することを防ぐことができます。
また、テストする際には、同じ環境下で本来洗浄する予定の場所と同様の条件で行うと、より信頼性の高い結果が得られます。
例えば、天気や温度、車の表面が冷えているかどうかなども考慮することが大切です。
こうすることで、マジックリンがどのように作用するかを事前に知ることができ、予期しないトラブルを未然に防ぐことが可能です。
汚れが落ちなくてもゴシゴシしない
汚れを落とそうとして、どうしても落ちない場合でも、強くゴシゴシ擦ることは避けましょう。
強く擦ることで塗装に傷がつき、結果的に車の美観を損なうことになります。
塗装面は非常にデリケートであり、無理にこすると小さな傷がついてしまい、それが蓄積されることで大きなダメージへとつながる可能性があります。
汚れが落ちない場合は、一度水で洗い流してから再度薄めたマジックリンを使用して試してみてください。
また、汚れが強固な場合には数分置いてから水で流すことで、より効果的に汚れを浮かすことができます。
このように繰り返しながら徐々に汚れを落とすことがポイントです。
無理をせず、車の塗装を大切にしながら慎重に洗浄することが、美しい状態を保つためには重要です。
水垢を落としたい時は専用シャンプーを使う
水垢や頑固な汚れを落としたい場合は、専用の水垢除去シャンプーを使うのが最善です。
これらの製品は車の塗装にダメージを与えずに汚れを落とすように設計されていますので、安心して使用することができます。
専用の水垢除去シャンプーは、特に水垢やミネラルの残留物、または鳥の糞によるしつこい汚れに対して非常に効果的です。
これらの汚れは通常のカーシャンプーではなかなか落としにくいため、水垢専用の製品を使うことでより簡単かつ安全に除去することが可能です。
また、専用シャンプーはコーティングを施した車にも対応しているため、塗装を傷つけるリスクが低いので安心です。
大切な車を傷つけず、きれいな状態を保つことができるので、非常に満足度が高い結果が得られるでしょう。
マジックリンで洗車はできる？まとめ
マジックリンを車の洗車に使うことは、確かに一部の頑固な汚れに対して効果がありますが、多くのリスクも伴います。
塗装や部品を傷つける可能性が高いため、利用には十分な注意が必要です。
最も安全な方法は、車専用の洗剤を使用することです。
どうしてもマジックリンを使用したい場合は、必ず薄めて、部分的に目立たないところから始めるようにしましょう。
大切な愛車を守るために、適切なケアを行うことが大切です。
