レクサスの車を買い替える際、ディーラーに下取りを依頼するかどうか迷う方も多いでしょう。
「ディーラー下取りは安くなりがち」とも言われるため、実際にどのくらいの差があるのか気になるところです。
また、もし下取りが安いのなら、高く売るためのコツも知っておきたいですよね。
この記事では、レクサスの下取り価格について、実際のデータを基に検証し、より高く売却する方法を詳しくご紹介します。
ディーラー下取りとは?
まず、そもそもディーラー下取りとは何なのかについてです。
これは、各メーカー車の専門店であるディーラーにおいて、現在の自身の車を買い替える場合、新しく買う車の価格から自身の車の売却額を値引きしてもらう方法です。
車販売ではよく行われている方法であり、車以外でも家電店などがよく実施しています。
この方法は手間がかからず、スムーズに買い替えできるというメリットがあります。
しかし、ディーラーはあくまで新車販売がメインであり、買取にはあまり力を入れていないため、下取り価格は低めになることが一般的です。
ただ、車のディーラー下取りは、レクサスに限らず安くなる傾向があります。
ディーラーはあくまで新車を買わせるためのサービスの一環として下取りしている域を出ないため、査定についてもそこまで期待できないと言えます。
車種や市場の状況も影響する
当然、全ての車種の下取りが安い、という訳ではありません。
人気車種や流通が少ない車種といったリセールバリューが良い車種などは、ディーラー下取りでも高い金額になります。
また、車の市場の状況も日々変わるので、その影響により下取り価格が上下することも考慮に入れておいた方がよいでしょう。
特に春先やボーナス支給後は車の買い取り価格の変動が激しいと言われています。
ちなみに、車において、一般的にはスポーツカータイプやSUVタイプの車種が高い下取りになる傾向があるようです。
本当に安い?実際に調べてみた!
実際に買取業者のサイトで調べてみた結果、下取り価格は安い傾向となっていました。
※あくまで参考価格となります
車種 | 年式 | 買取業者 | 下取り |
LX | 2020年式 | 595.4万円 ~ 761.6万円 | 535.9万円 ~ 685.4万円 |
UX | 2019年式 | 147.1万円 ~ 278.1万円 | 132.4万円 ~ 250.3万円 |
NX | 2021年式 | 212.1万円 ~ 339.3万円 | 190.9万円 ~ 305.4万円 |
IS | 2020年式 | 181.1万円 ~ 474.2万円 | 163万円 ~ 379.4万円 |
LS | 2020年式 | 348.4万円 ~ 654.5万円 | 313.6万円 ~ 523.6万円 |
参照:レクサス | 新車購入問合せ・自動車カタログなら【MOTA】
MOTAという中古車買取サービスの調査では、業者の平均的な買取相場とディーラーの下取りでは差があることが分かります。
但し、実際にこの価格になるということは稀ですので、やはり実際に査定してみないと分からない部分がほとんどでしょう。
よって、結論としては安い傾向が強いが、面倒な方はディーラーに下取り査定を一度してみてもいいかもしれません。
下取り価格はディーラーで異なる
実は、ディーラーによって下取り価格が異なることもよくあります。
例えばレクサスのディーラーは全国各地に比較的多くあるので、いくつかお店を渡り歩いて比較してみるのもよいかもしれません。
そして、レクサスディーラーと言っても、全てが「トヨタ資本」という訳ではなく、様々な会社が運営しているので下取り価格が異なるのは一般的です。
よって、もし納得できない価格を提示された場合は、納得できるまでレクサス以外の様々なディーラーで査定をお願いするのもいいかもしれません。
但し、あまりにも多くのお店で査定をお願いし続けていると、お店側からお断りされる可能性があるので、そこは気をつけておきたいところです。
結局、どこで売るのが正解?
結論として、ではどこで売ればよいのかということになりますが、これは状況によります。
具体的には、まず売却価格は気にしない、このままレクサスの別車種を買い替えたい場合は、ディーラー下取りがおすすめです。
ディーラー下取りは、その場で新しい車とスムーズに交換できるため、手続きが簡単で時間の節約にもなります。
また、同じディーラーで購入と下取りを行うことで、さまざまな特典やオプション割引を受けられる可能性もあります。
レクサスオーナーで懐に余裕がある人はこれが正解と言えそうです。
対して、少しでも高く売りたい場合、買取業者を利用する方が良い結果になることが多いです。
もちろん、手間はかかりますが、ディーラー下取りよりは高く買い取ってもらえることが多いと言えます。
とある体験談では、一般の査定価格より何10万円も高く買い取ってもらえたパターンも。
そのため、とにかく車を売って現金を貰いたい場合はこちらが正解でしょう。
ディーラー下取りや買取業者の査定が安くなる理由
では、レクサスの下取り価格が安くなる原因はもちろん、他の買い取り業者の査定が安くなる原因も合わせて見ていきましょう。
これらは、他の車にも当てはまることが多いでしょう。
走行距離と使用年数の影響
走行距離と使用年数は車の価値に直結する重要な要素です。
車は走行距離や使用年数が長い程、その価値が低くなる傾向になります。
古く使い込んだ車はディーラー関係なしに安くしか売れない、これは普通に考えると当然と言えば当然です。
特に10万キロ以上の走行距離は査定額に大きな影響を与えることが多く、これが減額の主な理由になります。
また、年数が経つことで部品の劣化が進み、修理やメンテナンスのコストが増える可能性があるため、査定額も低くなりがちです。
そして、レクサスディーラーでは認定中古車CPOを取り扱っていることが多く、初年度の登録より7年以内や走行距離10万km以内などの基準があります。
そのため、この基準を満たさない使い込んだレクサスは、ディーラー下取りがかなり減額されるものと思った方が良いでしょう。
走行距離を抑え、車の状態を維持することが、高く売るための基本的な対策となります。
モデルチェンジや新型車の影響
モデルチェンジされたばかりの車種、同系統の新型車種が発売された場合、これは旧型車は一般的に価値が低くなることが多いです。
新しい機能やデザインが追加されたモデルが登場すると、旧型の魅力が薄れ、結果的に査定額が低くなることが多いです。
これは、新型が出ればそれに乗り換える人が多くなり、旧型車が中古車市場より多く出回るため、それに伴い買取価格が低くなる理屈なのでわかりやすいですね。
レクサスも頻繁にモデルチェンジを行う車なので、この影響は無視できないでしょう。
このため、モデルチェンジ前のタイミングを狙って売却することが、高く売るための重要なポイントと言えます。
傷や内装のダメージや修復歴の有無
所謂「事故車」と呼ばれるものはもちろんですが、傷や修復歴、内装などは査定でチェックされます。
そのため、車の見た目は自分ではきれいにしたと思っていても、実際にプロが細かく見てみるとごまかせずに減額だらけということは普通にあります。
小さな傷や塗装の剥がれであっても、修復にはコストがかかるため、査定時にはこれらが減額の対象となります。
さらに車の内装のダメージは修復が結構難しいので、査定において内装は細かくチェックされることも多くなり、シートの汚れや破れ、ダッシュボードの劣化などがあると査定額は下がります。
また、修復歴がある車については、大幅に査定額が下がることが一般的です。
修復歴とは、事故などで主要なフレーム部分を修理した履歴を指しますが、この履歴があると車の安全性や走行性能に影響が出る可能性があると判断され、買取価格に大きく影響します。
修復歴がある車は、販売する際のリスクも高いため、買取業者はその分リスクを価格に反映させる形で減額することが多いのです。
ディーラー下取りよりも高く売るためのコツ
それならば、ディーラー下取り価格に納得いかない場合、高く売る方法はないものでしょうか?
これについては、ポイントがあるのでいくつか見てみましょう。
車の状態を良好に保つ
前述の似たような話になりますが、これは基本です。
車の外装や内装を綺麗に保ち、定期的にメンテナンスを行うことは、高値で売るための基本です。
ボロボロの車でも高く売れるのは、生産中止して年月が経っているなど、余程その車自体に価値がある場合となります。
外装の洗車や内装のクリーニングはもちろん、定期的なエンジンオイルの交換や消耗品のチェックなどを欠かさず行うことが重要です。
傷や内装のダメージがあると査定で大きく減額されることがあるため、普段から細かな部分にも注意を払い、できるだけ良好な状態を維持しましょう。
また、車内のタバコの臭いや汚れも査定に影響するため、清潔な状態を保つことが必要です。
さらに、細かい擦り傷などは自分で簡単に修復できる場合もあるので、早めに対処することで査定額の減額を防ぐことができます。
これらの積み重ねが、車の価値を最大限に引き出すことにつながります。そのため、日頃のメンテナンスは怠らないようにしたいですね。
下取りシミュレーションを活用する
レクサスは公式サイトで下取りシミュレーションのページがあります。
これを使えば、ある程度レクサスディーラーが自分の車を下取りする際の値段を知ることができるでしょう。
ただ、これだけではこの価格が安いのか高いのか判断することは難しいので、他の買い取り業者のページでもシミュレーションできるので、これを使い比較してみましょう。
また、各業者の見積もり方法や査定基準に違いがあることも理解しておくと良いでしょう。
一部の業者では、車の状態や市場動向に基づいたリアルタイムな査定結果を提供していることがあり、これを活用することでさらに精度の高い判断が期待できます。
こうした方法を組み合わせることで、最も高い価格で車を売るためのベース情報を手に入れることができるでしょう。
買取業者に相見積もりを取る
1つの買取業者に絞らず他の業者にも見積もりしてもらう、所謂「相見積もり」をしましょう。
なぜならば、買い取り業者を比較していると、車種によっては10万円以上差がつく場合も珍しくないからです。
複数の業者に査定を依頼することで、価格競争となりより高い値段で買い取ってもらえる可能性が高まります。
査定額が異なる理由としては、各業者の在庫状況やその車種の需要によるものです。
たとえば、特定の車種に強い業者や輸出向けに需要がある場合など、同じ車でもかなりの価格差が生じることがあるのです。
こうした理由から、相見積もりを取ることは、損を避けるための最善の策と言えます。
ただ、何社も査定してもらうと手間になるので、できるだけ5社以内に留めておいた方がよいでしょう。
下取り価格の交渉をする
これは誰でもできる方法ではありませんが、昔からある方法でもあります。
と言っても、ただ高く買い取れと一方的に言うだけでは相手は納得しないので、具体的な事例を出すといいでしょう。
他の買取業者の見積もりを引き合いに出したり、購入予定の新車についての情報を交渉材料にしたりすることで、交渉を有利に進められる場合があります。
特に、他社で提示された具体的な価格や条件を提示することで、ディーラーも価格の引き上げに応じやすくなることがあります。
また、購入する新車のグレードやオプションの購入を強調することで、ディーラーにとっても価値のある顧客であることを示し、下取り価格の引き上げが出来るかもしれません。
交渉を成功させるためには、相手にとってもメリットがあることを示し、冷静に具体的な根拠を持って話し合うことが大切です。
さらに、交渉の際には事前に市場価格をしっかりと調べておくことで、自信を持って交渉に臨むことができるでしょう。
ただ、トークスキルに自身がない人は誰か交渉人に同行してもらうなどの対策を取った方がよいでしょう。
下取りが高くなる時期を狙う
車の下取り価格が高くなる時期を狙うことも効果的です。
一般的に、決算時期である春先やボーナス支給後の9月頃は車の需要が高まり、下取り価格が上がりやすいとされています。
このような時期はディーラーや買取業者が在庫を確保したいタイミングでもあるため、通常よりも高値で買い取ってもらえる可能性があります。
また、年末年始のセール時期や新車発表前なども、業者が顧客を積極的に取り込みたい時期に当たり、良い価格で売却しやすくなります。
こうした時期を事前に把握しておくことで、少しでも有利な条件で車を売却することが可能になるでしょう。
また、業者によってはキャンペーンや特別な買取強化月間を設定していることもあるため、そのタイミングに合わせて査定を依頼するのも良い方法です。
レクサスを下取りに出す際の注意点
残価設定型ローンの差額を知る
残クレ(残価設定型ローン)を利用している場合は、下取りでの査定額が残価を上回るかどうか確認が必要です。
査定額が残価を下回る場合、差額を支払う必要が生じるため注意しましょう。
ローン契約時には残価が楽観的に設定されることもあるため、実際の市場価値との差が大きくなるケースがあります。
したがって、残価設定型ローンを利用している場合、事前に市場相場を把握し、ローン契約の内容をよく理解しておくことが重要です。
下取りしてもらいたいときは前もって、残価はいくらかなど契約事項を見たり、お店に確認しておくことをおすすめします。
リセールバリューや相場を調査する
下取りする時期とも被りますが、自分が乗っているレクサスのリセールバリューや相場を調査しておくことをおすすめします。
リセールバリューとは、将来的に売却する際の価値を指し、これを把握しておくことで車の売却戦略を立てることができます。
リセールバリューが高い車種であれば、長期的に見ても価値の下落が少なく、売却時に高額で取引されやすいという利点があります。
今はネットもあるので、調べること自体そんなに手間にはならないはずです。
最新の市場相場をチェックすることで、車の価値がどの程度維持されているかを確認し、売り時を見極めることが可能です。
また、モデルチェンジの発表など、相場に影響を及ぼす何らかのレクサス側の動きも日頃からニュースなどで見聞きしておくとよいかもしれません。
レクサスの下取りは安いか高いか?まとめ
レクサスの下取り価格は、ディーラーの特性や車の状態、市場の状況によって大きく左右されます。
例えば、ディーラーは新車販売に重きを置いているため、買取価格はあまり期待できないことが多いです。
これに対して、買取業者は中古車の需要や流通を熟知しているため、より高い価格をつけることが期待できます。
そのため、少しでも高く売るためには、車の状態を良好に保つことがまず基本となります。
外装や内装のメンテナンスを欠かさず、査定前にはできるだけ清掃や簡単な修理を行うことで、査定額の向上が見込まれます。
さらに、複数の買取業者に見積もりを依頼するなど、他の方法と組み合わせることで、相場に合った、またはそれ以上の価格を引き出すことが可能です。
最終的には、自分のニーズに合わせて最適な売却先を選び、下取りや買取の特典やメリットも考慮しながら決断することが大切です。
どちらの方法にもそれぞれ利点と欠点があるため、自分の目的や優先事項に合わせて慎重に判断することが求められます。