日本車の中でも比較的値段が高い車種が多いブランドはレクサスでしょう。
基本的に高所得者と呼ばれている方が購入するイメージが強いですが、ではほとんどの方はレクサスを一括払いで購入しているのでしょうか？
今回はレクサスを購入する際に、ローンを組んで購入する方が多いのか、そしてローンの支払いプランについて詳しく解説します。
レクサスでローンを組む方はたくさんいる？
近年、レクサスの知名度が上がり、日本でも見かける機会が増えました。
ローンを利用してレクサスを購入する人が多いかどうかの詳細は不明ですが、一般的に多いと言えるでしょう。
理由としては、レクサスが身近な高級車として人気があり、ローンを組んででも購入したいと考える人が多いことが挙げられます。
SNSやQ&Aサイトなどでも、ローンで買いたいという質問があったりするぐらいですので、ローンを組んで購入する人は少なからずいます。
日本自動車販売協会連合会のデータによると、レクサスの2023年度の新車登録台数は94,645台で、BMWやメルセデスベンツなどよりも多いことが分かります。
詳細：ブランド別新車販売台数2023年12月（日本自動車販売協会連合会）
車の登録台数が増えているということは、自然とローンを組む人も増えていると考えられ、残価設定クレジットなどのローンプランを利用するケースが増えていることも一因です。
また、実はお金持ちの方ほどお金の使い方に慎重で、キャッシュで買える資金力があっても、あえてローンを組んで購入する人もいるので、詳しくは後述します。
ローンで買うのは恥ずかしい？
ローンで車を買うのはお金を持ってないみたいで恥ずかしい、特にレクサスのような高級車ならばなおさら、という声もよく聞かれます。
特に多い意見としては、収入に見合わずに背伸びして買うのが恥ずかしい、というものですが全く恥ずかしいことはありません。
至って普通のことで、レクサスディーラーの方にもお聞きしましたが、ローンで購入するお客様も多いとのことなので、全く気にする必要はないのです。
もちろん、法人などが購入して経費節減の目的ならば、ローン購入でも恥ずかしいことは何もないでしょう。
ディーラー側も金利で利益が出るので、ディーラーローンを組んでもらえるならば歓迎してもらえることでしょう。
また、恥ずかしいということよりも、きちんとローンを返済できるかどうかの方が重要なので、月々の返済の方を良く考えるようにしましょう。
ちなみに、ローンよりも「納車式」の方が恥ずかしいという声がたくさんあります。
少しでもローンの額を減らす為にしたいこと
レクサスの車を購入するか迷っている、という方は現在車に乗っている方が大半でしょう。
そして、ディーラーでは車の下取りをしていますが、車を売却する場合はディーラー下取りではなく一般的な業者の「一括査定」がおすすめなんです。
レクサスに限らず、ディーラーでの車買い取りは積極的ではないと言われています。
そのため、車を下取りに出すと価格を安くされる事態になるのです。
もちろん、車を買い替える際には手間がかからないというメリットもありますが、単にお金を多くもらいたいときにディーラー下取りはあまりおすすめできません。
やはり、車買取専門の一括査定を利用するのがよいでしょう。
一括査定とは、サイトの入力フォームで車情報などを1回入力すれば、複数の買い取り業者から査定額の連絡が来て比較できるサービスです。
その後、自分の気に入った査定額をつけた買取業者を選び、無料出張査定をお願いして最終的な買取額を査定してもらいます。
そのため、車を高く売りたいときには一括査定で買い取り業者を選ぶのがおすすめだと言えるでしょう。
一括査定もオークション型やキャンペーンを開催するなど、いろいろな特徴のものがあるので、検索して自分のニーズに合った一括査定を選ぶとなおよいと言えます。
もしくは、中古車を購入することも視野に入れておくことをお勧めします。
中古車では格安のレクサスが多くあるので、安く買えるというメリットがありますが、逆にデメリットもあるので知っておくといいでしょう。
どのような方がローンを組むのか？
一括で大きな支出が厳しい方
ローンを組む人の主な理由は、やはり一括の出費が厳しい方が多いです。
レクサスは中古でも4～500万円の価格になっている車なども多く、一括でポンとなかなか買い辛いものです。
車は買った後も保険など各種費用が発生するので、購入時に数百万円という大きな支出をするのは避け、ローンで毎月支払いするというパターンの方がお財布にも安心と考える人も多いと言えます。
家や子供の学費などと一緒で、大きな買い物をする場合はローンを組むのが一般的でしょう。
法人の車両として購入する場合
これは人によっては馴染みがないパターンですが、個人事業主や会社として購入する場合、ローンで車を買うと詳細は割愛しますがある程度経費にすることができます。
さらに、法人などが一括で大きな費用を出し辛い状況でも、ローンならば現金をあまり使わずに車を購入できることにローンを組むメリットがあるのです。
あまりない事例かもしれませんが、社用車でレクサスを使いたいが支出軽減や節税もしたい、というときなどがそれにあたるでしょう。
ローンで買う場合の目安となる年収
年収がいくらくらいならば、レクサスをローンで無理なく買えるのでしょうか？
ただ、レクサスも車種や中古車の程度によって価格が幅広く、また頭金がいくら用意できるかでも話が違ってきます。
そこで、レクサスの中でエントリーモデルの新車の相場である500万円程度を車体価格、頭金を100万円程度準備できる場合を例として考えてみましょう。
この場合、ローンで無理なく買える年収は約800万円程度と考えられます。
無理なく車を買える値段は、いろいろと説はありますが、大体多くとも年収の半分までと言われており、例の場合、車体価格から頭金を引いた400万円が年収800万円の半分です。
この場合、仮に5年ローンを組むと、月々の支払いは約7、8万円程度なので、年収に比べて余裕ある計算となります。
もちろん、独身かどうかなど車のローンに支出できる費用の違いにより、年収が800万円以下だから余裕がないとは限りませんが、あくまで一応の目安にはなるでしょう。
レクサスの「残クレ」とはどんなローン？
一般的に「残クレ」とは、残価設定ローンのことを指し、車体価格を残価として一部残しておき、それを差し引いた価格でローンを組むものです。
近年では自動車ローンで人気のプランですが、レクサス自体も「残クレ」のローンプランを提供しています。
1つ目は「スマートバリュープラン」で、残価を最終の支払額として据え置いておき、月々支払うものです。
最終の支払額については、そのまま自身が支払って車を完全に自分のものとするか、支払いせずに車を返却するか、あるいは支払いせずに車を返却して他のレクサスに乗り換えるかの3つから選択できます。
メリットとしては、残価を据え置いた車体価格で支払うので月々の支払額を少なくできる、レクサスを負担少な目で乗り換え続けることができるなどがあるでしょう。
2つ目は「スマートバリュートゥワイス」で、少し特殊なプランです。こちらも残価を設定しますが、2回払いに近い形となります。
まず1回目の頭金と手数料を支払った後、1～5年までの任意の据え置き期間を設定し、その期間経過後に2回目として「スマートバリュープラン」と同様に残価をどうするか3つの方法から選択します。
メリットとしては、一括払いと比べて手元の資金を残すことができる、月々の支払いがないなどがあるでしょう。
ちなみに、レクサスの「残クレ」プランは、ディーラーにより車種や値段設定などが異なるので、利用する際は前もってディーラーに問い合わせた方がよいでしょう。
また、上記の最終支払額についてですが、車返却することを選択した場合、査定価格や車の状態などによっては、無料ではなく支払いが必要になることもあるので、ここは注意しておきたいですね。
残価設定ローンは何年まで組める？
ちなみに、残価設定ローン「スマートバリュープラン」について、ローンは12回から84回まで、つまり1年から7年まで組めることが可能となっています。
これは銀行などの普通の自動車ローンと比べて短く設定されており、不便と思う人もいるかもしれません。
ただ、残価のことを考えると、最長7年までローンを組めるのは、見方によっては比較的長い方とも言えます。
スタンダードプランとは？
レクサスはスタンダードプランというローンも提供していますが、これは一般的な自動車ローンです。
と言っても、柔軟性が高いので、支払い方法の変更や繰り上げ返済などはもちろん、ボーナス払いを減額して月々の支払いを増やしたり、ローン期間の延長なども可能となります。
また、支払利息の実質年率は約4.3％となりますが、これは銀行などの自動車ローンと比較するとちょっと高い部類に入るのです。
そのため、金利を抑えたいときは他の自動車ローンを検討してみる必要があるかもしれません。
ローンを組む際の支払いプランでおすすめは？
レクサスの購入時にローンを組む際、最もおすすめなのは上記で説明した「スタンダードプラン」です。
このプランでは、頭金をある程度用意しておくことになりますが、頭金が多いほどゆとりあるローンを組むことができるのです。
頭金を多めに入れることで、ローンの総額や月々の支払いが抑えられ、無理のない返済計画を立てやすくなります。
また、スタンダードプランはシンプルで分かりやすく、予測可能な支出として家計管理がしやすいため、安定した返済が可能です。
特に、毎月の返済額が変動することを避けたい方には、このプランが最も適しています。
また、残価設定ローンは場合によっては厳しくなるかもしれません。
月々の支払いは低めに設定されていますが、最終的には支払う金額が多くなりがちです。
そして、契約終了時に車を返却する場合、走行距離や車両の状態が厳しくチェックされ、傷や走行距離超過によって追加費用が発生することがあります。
さらに、車の所有権はローン完済まで金融機関やディーラーにあるため、自由な使用に制限がかかることがあります。
これらの理由で、最終的に不満を感じるケースがあるため、慎重な検討が必要です。
レクサスでローンを組む際の注意点
ローンの注意点を解説しますが、住宅ローンや自動車ローンはよく日常生活で使われているものなので、何となくイメージはつかめるのではないでしょうか。
返済時は金利が上乗せされるので、要するに借金と言ってもよいかもしれません。その辺を念頭に考える必要がありますが、その他にも注意するポイントがあるのでご紹介します。
全ての方がローンを組める訳ではない
お金を返済する必要があるため、誰でもローンを組めるわけではなく、自動車用のローンにおいてもそれは変わりありません
ローンを組むには審査に通る必要があるので、そこは注意したいところです。
過去のローン返済履歴やクレジットカードの利用状況などを含め審査されます。
信用情報に問題があると、ローンが通らないことがあります。
例えば、借金延滞歴が多く信用情報機関のブラックリスト入りしているなどの場合、ほぼローンの審査は通りません。
クレジットカードの入会審査と似ていると言えますね。
また、収入の安定性と十分な額が必要です。無職やフリーターなど収入が少ない場合、ローンが通らない可能性があります。
そして、多くのローンは年齢制限があります。年齢が高すぎると審査が厳しくなる場合があります。
これらの基準を満たしていないと、ローンを組めないことがありますので注意してください。
生活に影響が出ないようにする
ローンを組む際は、毎月の支払額を考えて組む必要があります。
支払い完了までの年数はもちろん、車にはメンテナンスや税金などの費用もかかるため、そこも考慮に入れたいところです。
ローンの返済額としては、毎月の返済額が収入の一定割合を超えないようにします。一般的には収入の20～30％以内が目安です。
また、自分の年収に見合わないローンを組まないことはもちろんですが、自動車ローンでどれくらい家計に影響が出るのかまで計算するのがベターです。
生活が困窮してまで車を持つ必要があるのか、ということがポイントだと言えます。
そして、突発的な支出や生活費に備えて、手元に余裕資金を残しておくことも重要です。
シミュレーションを事前にしておく
現在では、ネットにおいて簡単なローンのシミュレーションができるようになっているので、それを利用しておくのもよいでしょう。
レクサス各車種について、公式サイトでシミュレーションできます。
ただ、これはあくまで参考であり、レクサスのディーラーローンの場合なので、具体的なプランは実際の購入時に考えておくようにした方がよいでしょう。
実売価格の違いなどのトラブルも起こり得ますので。
ちなみに、自動車ローンの場合、銀行でのローンはもちろん、各ディーラーが金融機関と提携しているディーラーローンもあります。
レクサスをローンで買う場合のメリットやデメリット
次に、ちょっとしたまとめとして、レクサスをローンで買う場合のメリットとデメリットをいくつか見てみましょう。
メリット：月々の支払いを計画的に出来る
ローン払いにすると、月々いくら払うべきなのか計算や予測がしやすくなります。
毎月一定額のローンだと、どのくらいの出費が必要なのか計算しやすくなり、月々の支払管理も楽になるでしょう。
これにより、手元の資金を保ちつつ、他の生活費や予備資金に余裕を持たせることが可能です。
ただ、年収に見合った支払いをするのが前提となりますので、気を付けましょう。
メリット：他の事業にお金を使える
法人などでレクサスをローンで購入すれば、大きな費用を出さずに済みます。
そうすると、現金をある程度手元に残せるので、会社の他の事業などにお金をかけることもできるのです。
長期的な観点からすると、ローン購入は短期間による費用支出軽減のメリットもあると言えます。
要するに、一括払いで支払うはずだったお金の大部分を後回しにできるので、その浮いた分のお金を今必要なことに使えるというわけです。
デメリット：利息を払わなくてはいけない
ローン払いにすると、もちろんですが利息を支払わなければなりません。
利息はローンを利用する際の費用で、支払総額が現金一括購入時よりも高くなってしまいます。
特に長期のローンや利率の高いローンを組むと、利息の支払いも多くなるため、車の本体価格が元値よりも大幅に上回ることもあります。
これが嫌だからローンを組みたくない、という人もかなりいることでしょう。
デメリット：ローン地獄に陥ることがある
いくら月払いのローンを組むと言っても、年収に対して無理したローンを組んだりするのはNGです。
さらに、住宅ローンなど他にもローンを組んでいたりすると、ローン地獄に陥ることがあります。
食費などを節約したり、他に無駄なお金を使えない生活を送ることになり、特に他に家族がいる場合はかなり大変になることも。
それでも我慢すれば、毎日の生活は何とかなるかもしれません。
ただ、今後病気で会社を辞めることになった場合など、ローンを支払えなくなるリスクも考えられ、最終的には車を売却しないといけない羽目になることもあります。
よって、ローン地獄に陥らないよう、この辺はきちんと考えておきたいですね。
レクサスをローンで買う人は多い？まとめ
レクサスは高価な車種が多く、一括払いではなくローンを組んで購入している方も多いです。
理由としては、レクサスの知名度や魅力からローンを利用してでも購入したいと考える人が多いことが挙げられます。
ローンを組むことで高級車を手に入れることができ、月々の支払いを計画的に管理できます。
また、ローンを組み際はスタンダードプランがおすすめです。
購入時の注意点としては、ローンの審査に通る必要があること、月々の支払いが収入の一定割合を超えないように計画すること。
そして現金一括購入に比べて利息がかかるため、最終的な総支払額が高くなることが挙げられます。
適切なローンプランを選び、計画的な資金管理を行うことが重要です。
