レクサスというと何となく「外車」というイメージを持っている方もいます。
しかし逆に「日本車」じゃないの？と思っている方もいますが、本当のところはどっちなのでしょうか？
特に車に興味がない方や、車のことを良く知らない方は分からないでしょう。
この記事では、レクサスが外車なのか日本車なのか、そしてどのようなブランドなのかまで解説します。
レクサスは外車？それとも日本車？
レクサスは高級車で見た感じ外車っぽく見えるので、外車と思ってしまうかもしれません。
確かに、レクサスは1989年にアメリカで誕生したブランドで、そのデザインは外車のような風格があります。
しかし、実際は日本のトヨタ自動車が展開する高級車ブランドとなっており、今では日本でもブランド展開しています。
よって、日本のディーラーで購入したレクサスは日本車（国産車）となっています。
レクサスはグローバルブランドとしても展開されており、アメリカやヨーロッパなどの市場でも高い評価を受けているので、日本車っぽくないデザインの車が多いです。
このため、外車のように思われることもありますが、基本的に日本の技術と品質を基盤としています。
特に、日本国内で販売されるレクサスは右ハンドル仕様であり、日本の道路事情やユーザーのニーズに合わせた設計がされています。
一方で、海外市場向けには左ハンドル仕様のモデルが製造されており、各市場に適応したバリエーションが用意されています。
どのようなブランドなのか？
元々は海外で日本車というのは安い車、という印象が強かったのですが、その常識を変えたのがレクサスです。
日本車は高級車と呼ばれることがなかった時代に、高級車市場へ参入したブランドこそレクサスとなっています。
そこでレクサスは最高の品質、パフォーマンス、デザインを追求し、世界中で高い評価を得ることができました。
特に静粛性、快適性、安全性の評価は高く、現在においても自動車メーカーの中でもトップクラスです。
また、レクサスは環境に配慮したハイブリッド技術にも積極的で、多くのモデルにハイブリッド車をラインナップしています。
そして、一般的な車とは異なりレクサスならではの顧客サービスがあり、オーナー向けに特別なキャンペーンなども提供していることがあります。
全てのレクサス車は、世界最高水準の品質管理が施されており、ドライバーと乗員に究極のドライビング体験を提供することを目指しています。
このように、レクサスは単なる自動車ブランドを超え、ライフスタイルの一部として、所有すること自体がステータスとなるブランドです。
レクサスは日本車としての信頼性と品質を持ちながら、グローバルな視点でデザインと技術を進化させているブランドとも言えます。
レクサスはトヨタじゃないの？
確かにレクサスはトヨタの技術と品質を基盤としており、トヨタの車種でもレクサスと似たような車種を販売しています。
例えばトヨタのハリアーはレクサスRX、というようにレクサスの多くのモデルは、トヨタの既存モデルをベースにして開発されています。
他にも、レクサスLSはトヨタ・セルシオの後継モデルとして位置づけられています。
これらの車両は、トヨタの信頼性と品質を受け継ぎながら、より高級感と先進技術を追求しています。
しかし、レクサスブランドとして独自のデザインや仕様が施されており、トヨタ車とは異なる高級車としての位置づけを確立しています。
一目見ただけでは違いが分からないかもしれませんが、内装や外装などよく見るとレクサスの方がこだわりが強く、違いを感じられるようになっています。
したがって、レクサスはトヨタ自動車の一部でありながらも、日本車としての伝統と信頼性を持ちつつ、独自のブランドとしての魅力を持っているのです。
日本車っぽくないように見える理由
日本車っぽくないと感じられる理由はいくつかあります。まず、デザインの違いが挙げられます。
レクサスは、欧米の高級車ブランドに対抗するため、洗練されたデザインと豪華な内装を採用しています。
特に、スピンドルグリルと呼ばれる大胆なデザインや、鋭いラインが特徴的なボディスタイルは、日本車のイメージからはかけ離れています。
また、レクサスはトヨタ車よりも優先的に先進的な技術を搭載するようにしており、これがドライビングエクスペリエンスを向上させています。
さらに、上述の通りグローバルブランドとして世界中で展開されており、特にアメリカ市場での成功がそのブランドイメージを形作っています。
これらのことより、日本車らしさを超えた高級感と先進性を持っていることが、レクサスが日本車っぽくないと見える理由です。
外車のレクサスとはどのような車？
レクサスは日本車と冒頭の方で紹介しました。
しかし、一部の車は外車扱いになっているレクサスもあるのです。
では、どのような車が外車となっているのでしょうか？
それは「日本国外で生産されたモデル」です。一部のレクサス車両は海外の工場で生産されています。
これらの車両は、日本に輸入すると製造地が海外であるため、厳密には外車と見なされることもあります。
しかし、日本国内で販売されるレクサス車は、主に日本国内の工場で製造されており、品質管理や製造技術は日本基準に準拠しています。
そのため、日本で購入するレクサス車は国産車としての位置づけとなります。
こうした背景から、レクサスは日本車と外車の両方の側面を持ち合わせているブランドといえます。
左ハンドルのレクサスは逆輸入車
左ハンドルのレクサスは、逆輸入車として知られています。
逆輸入車というのは、日本国内で生産されたレクサス車が海外市場向けに輸出され、その後再び日本に輸入される車両のことを指します。
逆輸入車は、特にアメリカ市場向けの左ハンドル仕様が多く日本国内では珍しい存在ですが、稀に日本国内でも左ハンドルのレクサスを見かけることがあります。
ちなみに、逆輸入車は基本的に国産車という扱いにあり、外車扱いにはなりません。
例えば、初期のレクサスLSはアメリカ向けで日本でも左ハンドル車を見かけますが、初期のレクサスLSが登場した頃はレクサスの生産拠点が日本しかありませんでした。
つまり、レクサスで逆輸入車の左ハンドル車は国産車となり、外車ではないのです。
但し、上記の通り海外の生産拠点で海外向けに生産された車を輸入した場合は、外車とみなされるといってもいいでしょう。
逆輸入車の利点としては、アメリカ市場向けの装備や仕様がそのまま残されているため、異なるデザインや装備を楽しめることがあります。
ただし、逆輸入車は国内仕様とは異なるため、パーツの入手やメンテナンスに関して注意が必要です。
レクサスは実際どこで作られている？
レクサスの生産拠点は主に日本国内にあります。代表的な工場として、トヨタ自動車の田原工場（愛知県）や九州工場（福岡県）が挙げられます。
これらの工場では、高い品質管理基準の下でレクサス車が生産されています。
特に九州工場は、レクサス専用の生産ラインを持ち、熟練した職人たちが手作業で細部にわたる検査と組み立てを行っています。
これにより、レクサスは一貫して高い品質と信頼性を維持しています。
また、アメリカやカナダ、中国などにも生産拠点を持っています。例えば、アメリカのケンタッキー州にある工場では、レクサスESが生産されています。
こうした海外拠点は、現地市場の需要に迅速に対応するためのものであり、現地での生産も日本と同様に厳しい品質管理が行われています。
したがって、レクサスは日本国内外でも生産されていますが、どの拠点で生産された車でも高い品質が保証されています。
外車ではなくレクサスを選ぶ主な理由とは
日本で知名度が高い
外車よりもレクサスを選ぶ理由として、日本で知名度が高いので欲しいという意見があります。
レクサスは日本国内でCMなども放送してブランディングが確立しており、日本国内で高級車としての認知度とブランドイメージが非常に強固です。
また、昔は街中でもレクサス車が走行していることは少なかったのですが、レクサスの認知度も上がってきており、今では街中でも見かけることが多くなりました。
さらに、レクサスは日本の道路事情や気候に適した設計がなされており、日本の道を快適に走行できるようになっています。
これらの要素が、日本でレクサスを選ぶ理由となっており、外車に比べて選ばれることが多いのです。
レクサスの高い知名度と信頼性は、日本国内での人気を支える重要な要素となっています。
故障が少ない
外車というと付き纏う問題として「故障」があります。
よく聞く話ですが、外車は故障しやすいという声を聞いたことがある方もいるでしょう。
しかし、レクサスの車は非常に信頼性が高く、故障が少ないことで知られています。
高品質な部品と厳密な組み立てプロセスにより、レクサスの車は耐久性に優れ、長期間にわたって安定したパフォーマンスを提供します。
また、レクサスは定期的なメンテナンスプログラムを提供しており、これにより車両の状態を常に最適に保つことができます。
さらに、故障した場合でも全国にレクサスディーラーの拠点があるので、万が一のトラブルが発生しても安心です。
外車と比較して部品の入手や修理の対応も迅速であり、コストも比較的抑えられることが多いです。
これらの理由から、レクサスは故障の少ない信頼性の高い車として、多くのドライバーに選ばれています。
静粛性が高い
レクサスは、車内の騒音を徹底的に排除する設計がなされており、走行中でも非常に静かな環境を提供します。
これは、高級車ブランドとしてのこだわりであり、ドライバーと乗員に運転中でもリラックスできるような環境を作っています。
高速道路での走行時や荒れた路面でも、外部の騒音や振動をしっかりと抑えリラックスした空間を保っているのです。
車体構造に高剛性素材を使用し、音響技術を駆使して防音対策を施しエンジンや排気システムも静音設計が徹底されているのでエンジン音や排気音も控えめです。
このように、レクサスは静粛性に優れた車として高い評価を受けており、一部の外車では得られない静粛性を提供します。
アフターサービスの充実
レクサスはアフターサービスが充実しているということで有名です。
購入後のサポート体制が非常に整っており、オーナーに対する手厚いサービスを提供しています。
まず、新車購入後はレクサスメンテナンスプログラムというアフターサービスが用意されており、定期点検、メンテナンスを迅速に行うことができます。
そして、点検の際はオーナーズラウンジでくつろげるという、オーナー向けの施設が用意されているのです。
また、レクサスオーナーズデスクという専用のコールセンターでは24時間365日対応しているため、いつでも安心して相談できます。
さらに、一部のレクサスディーラーでは、車の無料洗車サービスや清掃サービスも提供されている場合もあるのです。
これらのアフターサービスは、外車と比べても非常に充実しており、車のトラブルやメンテナンスに関する心配を大幅に軽減します。
レクサスは、購入後もオーナーを大切にし、長期的なサポートを約束することで、信頼と安心感を提供しています。
維持費の安さ
レクサスは高級車ブランドでありながら、国産車ということで維持費が比較的抑えられる点が大きな魅力です。
まず、外車とは異なり部品の供給が安定しており、故障や修理の際に必要な部品が迅速に入手可能です。
外車の場合は、一度本国へ部品を調達してから修理する、といった時間がかかることも多々あります。
これにより修理時間が短縮され、修理費用も抑えらるのが大きなメリットですが、上述の通り故障の発生率が低いのでメンテナンスコストを抑えられるというのも大きいです。
さらに、燃費性能も優れておりハイブリッドモデルでは特に経済的な走行が可能です。
自動車税や重量税などの税金面でも、外車に比べて有利なことが多く総合的な維持費が抑えられます。
これらの要素から、レクサスは高級車でありながらも、経済的に運用できる車として多くのドライバーに支持されています。
外車と比較して、レクサスは長期的に見て非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。
安い車種も豊富
レクサスは高級車ブランドとして知られていますが、ラインナップには比較的手頃な価格帯のモデルも多数揃っています。
例えば、エントリーモデルのレクサスUXは約456万円から購入可能であり、同クラスの外車と比べても競争力のある価格設定です。
さらに、ミッドレンジのISやNXも外車の同クラスと比較して価格競争力が高く、多くの選択肢を提供しています。
これにより、初めて高級車を購入する方や、コストパフォーマンスを重視する方にもレクサスは魅力的な選択肢となっています。
また、以前はレクサスCTという安価な車種も用意されていたのですが、現在は販売終了しています。
レクサスは外車か日本車かどっち？まとめ
レクサスはトヨタ自動車が展開する高級車ブランドで、日本車としての品質と信頼性を持ちながら、外車のような高級感と先進技術を備えています。
日本国内外で生産されるため、左ハンドルの逆輸入車は外車になると思われるかもしれませんが、基本的には日本車（国産車）です。
レクサスは静粛性の高さ、故障の少なさ、充実したアフターサービス、維持費の安さが魅力で手頃な価格帯の車種も多いのが特徴。
外車に比べて経済的な選択肢となりやすいです。
また、外車は特別感と独自の魅力がありますが、メンテナンスや登録手続きに注意が必要です。
