ランクルというと大きな車なので、街中でも目立つような存在の車です。
そして見た感じランクルなのに、レクサスのエンブレムを装着している車を見かけたことはありませんか?
実はこの車、ランクルにレクサスのエンブレムを取り付けた車ではないのです。
では、レクサスでランクルみたいなやつとは一体どのような車種なのでしょうか?
レクサスでランクルみたいなやつの正体はLX
レクサスのLXという車は、トヨタのランドクルーザー(ランクル)をベースにした高級SUVです。
レクサスLXは、レクサスのフラッグシップSUVとして位置付けられており、ラグジュアリーな装備と高い走行性能を兼ね備えています。
外観や基本的な構造はランクルと似ており、詳しくは後述しますがLXは、レクサスブランドとしての豪華な内装や先進的な技術が加えられています。
そして、ランクルと同じくオフロード性能も優れており、悪路でも優れた走行能力を発揮します。
詳細:LEXUS ‐ LX
ランクルの耐久性とレクサスの豪華さを融合させたLXは、贅沢なSUVを求めるドライバーにとって魅力的な選択肢です。
値段はいくらぐらいする?
レクサスLXとトヨタランドクルーザー(ランクル)の値段は、両車の提供するオプション装備やグレードに大きく関係しています。
ランドクルーザーの販売価格は、通常約500万円から800万円程度の範囲に収まるような形です。
一方、レクサスLXは、その豪華な装備と先進的な技術が加わることで、販売価格が約1250万円から1800万円と、ランクルよりも高額になります。
よって、レクサスLXの方が高いということになりますが、この価格差には、LXの高品質な内装材、先進の安全機能、そして最新のインフォテインメントシステムが含まれています。
また、LXはレクサスブランドの一環として、専用のサービスやアフターケアも提供されるため、購入者にとっての価値がさらに高まります。
ランクルは信頼性と耐久性が評価されていますが、LXはそれに加えてラグジュアリーな体験を提供することで、より高い価格帯で提供されています。
これにより、両者は異なるニーズと予算に応じた選択肢となっています。
2024/11月現在は受注停止中
レクサスLXは受注停止となっており、再開の目処は立ってません。
受注停止はいくつかの理由で発生することがありますが、レクサスLXの場合、需要が生産能力を超えるほど非常に高いことが原因となっています。
ですので、もし購入したい場合はディーラー以外、つまり中古車販売店でお買い求めるしか方法はありません。
レクサスLXとランクルの違いや特徴
車体のサイズ
- LX570(5人乗り):5080×1980×1910mm(2015年9月~2021年10月)
- LX600(5人乗り):5100x1990x1885mm(2022年1月~)
- ランドクルーザー300GX(5人乗り):4950x1980x1925mm(2021年8月~)
- ランドクルーザー250:GX_5人乗り:4925x1940x1925mm(2024年4月~)
車体のサイズはレクサスLXの方が少し大きい形となっていますが、実際近くで見ると大きさについては全く違いが分かりません。
どちらも似たようなサイズになっているのが特徴で、また同じ大きさの車種としてレクサスLMなどがあります。
詳細:レクサスのでかいやつの車種とは?各車両の特徴について解説!
外観の高級感
LXは、レクサスブランドのフラッグシップSUVとして、洗練されたデザインと高級感を強調しています。
フロントグリルにはレクサス独自のスピンドルグリルが採用されており、エレガントで力強い印象を与えます。
また、LEDヘッドライトやクロームアクセントが随所に施されており、豪華な外観をさらに引き立てています。
一方、ランクルは、頑丈さと実用性を重視したデザインが特徴です。
オフロード性能を強調するため、力強いフロントフェイスやシンプルで堅牢なボディラインが採用されています。
これにより、ランクルはアウトドアや悪路での使用に適したタフな印象を与えます。
両者は、外観のデザインコンセプトが異なり、LXはラグジュアリー志向、ランクルは実用性と耐久性を重視しています。
走行(足回り)性能
足回りの性能には明確な違いがあります。LXは、アクティブハイトコントロールサスペンション(AHC)とアダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム(AVS)を搭載。
これにより走行状況に応じて車高やサスペンションの硬さを自動で調整します。
一方、ランクルは、シンプルかつ頑丈なサスペンションシステムを採用しており、主にオフロードでの耐久性と信頼性を重視しています。
ランクルのサスペンションは、悪路での衝撃を吸収しやすく、厳しい環境でも安定した走行が可能です。
このように、LXは高度な技術による快適性と柔軟性を提供し、ランクルはシンプルで堅実な性能を重視することで、異なるニーズに応えています。
販売路線が異なる
レクサスLXとトヨタランドクルーザー(ランクル)は、販売路線が大きく異なります。
レクサスLXは、レクサスブランドの一部として、高級車市場をターゲットにしています。
そのため、LXは豪華な装備や上質な内装材、高度な安全技術など、ラグジュアリーな要素を重視しています。
販売はレクサスのディーラーを通じて行われ、顧客に対する細やかなサービスやアフターケアも充実しています。
一方、ランクルはトヨタブランドの一環として、幅広い市場を対象にしています。
ランクルは、その耐久性と信頼性から、オフロード愛好者や冒険家、さらには過酷な環境での使用を必要とする顧客に支持されています。
トヨタのディーラー網を通じて販売され、堅実なメンテナンスサポートが提供されます。
このように、LXは高級志向の顧客を、ランクルは実用性を重視する顧客を対象としており、それぞれの販売戦略が明確に異なります。
エンジンの違い
搭載されているエンジンにも違いがあり、現行(LX600・2022年1月)とランクル300のエンジン(3.5リッターV6ツインターボエンジン)に違いはありません。
しかし、旧型で違いがあり、LXの旧型(LX570)は5.7リッターV8エンジンで、ランクルの旧型は4.6Lのエンジンを搭載しています。
両者のエンジンは、それぞれの車両の目的に合わせて最適化されており、LXはラグジュアリーでパワフルなドライブを、ランクルは実用性と信頼性を重視した性能を提供します。
そしてLXのエンジンは高速道路での加速や重い荷物を積んだ状態での走行でも余裕のあるパワーを発揮し、ラグジュアリーSUVとしての魅力を高めています。
これにより、旧型に関しては異なるユーザーのニーズに応じた選択が可能となっています。
また、現行のランクルはランドクルーザー300と250によってエンジンの排気量が異なりますので、注意してください。(ランドクルーザー250は2.7Lエンジン)
両方のエンジン共に、オフロードでの信頼性が高く、過酷な条件下でも安定したパフォーマンスを維持します。
遮音性の高さ
レクサスLXは、ラグジュアリーSUVとして静粛性に非常に優れています。
車内には高品質な防音材が使用されており、エンジン音や道路ノイズを効果的に遮断します。
これにより、ドライバーや乗員は快適なドライブを楽しむことができます。
一方、ランクルも一定の遮音性は備えていますが、オフロード性能や耐久性を重視しているため、LXほどの静粛性は期待できません。
ランクルは、厳しい環境下での使用を想定しており、車内には多少のエンジン音や外部のノイズが入ることがあります。
遮音性の違いは、ラグジュアリーなドライブを求める人にとって、LXの大きな魅力となっています。
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乗り心地や操作感
レクサスLXとトヨタランドクルーザー(ランクル)の乗り心地や操作感には大きな違いがあります。
レクサスLXは、ラグジュアリーSUVとしての快適さを追求して設計されており、車内は静かで快適な環境が保たれています。
シートは高品質なレザーで作られ、クッション性が高く、長時間のドライブでも疲れにくいです。
さらに、ステアリング操作も軽くて滑らかで、街中から高速道路まで様々なシーンでスムーズなハンドリングが可能です。
一方、ランクルは、オフロード性能を重視した設計で、頑丈でタフな乗り心地が特徴です。
シートのクッションはしっかりしており、悪路でも安定感があり、乗員をしっかりとサポートします。
ステアリングは油圧パワーステアリングでLXに比べるとやや重く、力強い操作感がありますが、これがオフロードでの耐久性と信頼性を高めています。
LXはラグジュアリーな快適性を、ランクルは堅牢な走行性能を提供することで、それぞれ異なるドライバーのニーズに応えています。
トヨタかレクサスか
レクサスLXとトヨタランドクルーザー(ランクル)の選択には、ブランドの違いも大きな影響を与えます。
レクサスはトヨタの高級車ブランドとして位置づけられ、高級感と洗練されたデザイン、そして先進的な技術を提供することを目指しています。
そのため、LXは高品質な素材や最新のインフォテインメントシステム、高度な安全装備が充実しており、購入者には高級車としての満足感を提供します。
サービスやアフターケアもレクサスブランドならではの高水準で、顧客に対する細やかな対応が期待できます。
一方、トヨタのランクルは、信頼性と耐久性を重視したブランドイメージを持ち、過酷な環境下での使用に耐える頑丈な車両を提供します。
世界中で長年にわたり愛され続けているランクルは、その実績と信頼性から多くのファンを持ちます。
ブランドの違いは、車の性能や装備だけでなく、購入後のサポートやブランドイメージにも影響を与えます。
高級感とサービスを重視するならレクサスLX、信頼性と耐久性を重視するならランクルが適した選択と言えるでしょう。
レクサスLXとランクルのメリット・デメリット
レクサスLXとランクル(ランドクルーザー)のメリットとデメリットについて以下に整理してまとめます。
共通している部分もたくさんあるので、似たような内容になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください。
LX:高いオフロード性能と扱いにくさ
レクサスLXは、ランクルの多くの部品を共有しつつも、その乗り味や内装の高級感においては独立した高級SUVとして評価されています。
その主なメリットとして、快適さと静粛性、そして高いオフロード性能が挙げられます。
まず、車内の高級感はランクルよりも数段上です。内装は豪華なウッドパネルや高品質のレザーを使用しており、乗り心地も非常に静かで快適です。
これは、ロードノイズや風切り音がしっかりと遮断されているためです。
さらに、登坂性やオフロードでの信頼感もランクル譲りの高い水準にあります。
また、運転操作が軽快で、着座位置も高く視界が良いため運転しやすい点も評価されています。
三列シートのモデルでは七人まで乗車可能であり、荷物も多く積むことができます。
多目的に使えるという意味では、ファミリーカーとしても適しています。
しかし、デメリットもあります。まず、車体が大きく取り回しが難しいため、狭い駐車場や細い道では扱いにくい点があります。
重量も約2500キロとヘビー級であるため、燃費が悪いことも否めませんので、こまめな給油が必要です。
また、操作スイッチが多く配置されすぎているため、慣れるまで時間がかかるという点もあります。
さらに価格面では、基本モデルが1250万円からスタートし、最大で1800万円という価格帯です。
これは同クラスの輸入ブランド車と比較しても高額で、その価格差を感じるユーザーも少なくありません。
オフロード性能に特化しているため、オンロードでの乗り心地に関しては若干の不満が残ることもあります。
総じて、レクサスLXは高い走行性能と内装の豪華さを兼ね備えた車であり、特にファミリー層や多目的用途で使用する場合には非常に魅力的です。
しかし、その大きさと燃費の悪さ、そして価格の高さから、購入を検討する際には慎重な判断が必要です。
ランクル:オフロードの安定感と快適性への不満
ランドクルーザーは、その力強く優雅なデザインで知られ、市場での存在感は非常に強いです。
GR、ZX、VXといった多様なフロントデザインが選択可能で、視覚的にも魅力的となっている車です。
インテリアは高級SUVにふさわしい豪華さを誇り、広々とした室内空間と充実した機能性が特徴です。
強力なエンジンと優れた走行性能により、オフロードはもちろん、市街地でも安定した運転が楽しめます。
静粛性と快適な乗り心地も高く評価されていますが、やはり一番と言っても良い特長としては、リセールバリューが非常に良いという特長でしょう。
しかし、燃費が良くない点や、価格の高さ、大きな車体が日本の狭い道で扱いにくい点はデメリットとされています。
インテリアの一部操作が使いにくい、収納スペースが少ない、シートの快適性が低い点も改善が望まれています。
全体的には、オフロードでの性能が際立ち、都市部での使用には向かない側面があるものの、全体的には非常に満足度の高いSUVです。
レクサスでランクルみたいなやつの正体まとめ
レクサスのLXとトヨタのランドクルーザー(ランクル)は、どちらも高級SUVですが、目的やターゲットとなる顧客層が異なります。
LXはランクルをベースにした豪華なSUVで、ラグジュアリーな内装や先進技術を搭載し、洗練されたデザインが特徴です。
値段は約1250万円から1800万円と、ランクルよりも高価です。一方、ランクルはオフロード性能と耐久性が際立ち、価格は約500万円から800万円です。
二者はサイズ感もほぼ同じですが、LXはレクサス独自のデザイン要素や高度なサスペンションシステムを備え、快適な乗り心地を提供します。
エンジンに関しては、現行モデルでは同じV6エンジンを搭載していますが、旧型では違いがあります。
また、LXは高品質な防音材を使用し、静粛性にも優れています。販売路線も異なり、LXは高級車市場をターゲットにしているのに対し、ランクルは幅広い市場を対象にしています。
ブランドの違いも大きく影響し、LXは高級感を、ランクルは信頼性を重視しています。