北欧デザインと高い安全性能を誇るボルボのSUVシリーズ。
その中でもXC40とXC60は、スタイリッシュなデザインと機能性を兼ね備え、多くのドライバーから支持されています。
しかし、新車価格が高めに設定されていることから「中古でお得に手に入れたい」と考える人も多いのではないでしょうか?
実際、中古市場ではXC40とXC60の流通量が増えつつあり、選択肢が広がっています。
ただ、どのモデルを選べば満足度の高い買い物ができるのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
価格だけでなく、用途や装備の違いも考慮する必要があります。
そこで今回は、XC40とXC60の中古車が狙い目なのかを詳しく解説し、さらにおすすめのグレードについても紹介します。
ボルボXC40と60が中古車市場で狙い目となる理由
中古価格相場が値下がり傾向にある
ボルボXC40とXC60は、新車時の価格帯が400万円~900万円程度と幅広いですが、中古市場では年式や走行距離によって大きく異なります。
例えば、XC40の2018年式モデルであれば、総額300万円前後で購入できることが多く、XC60の2018年式では350万円~500万円程度で取引されています。
価格の下落傾向を見てみると、特にXC60は値下がりが顕著です。
これは、新型モデルが登場した影響や、プラグインハイブリッド車(PHEV)への移行が進んでいるため、従来のガソリン車やディーゼル車の価格が落ち着いてきていることが理由として挙げられます。
XC40に関しても、初回車検を迎えたモデルが中古市場に増えたことで、相場が下がり始めています。
しかし、すべてのグレードが値下がりしているわけではありません。
特に人気の高い「インスクリプション」や「アルティメット」などの上位グレードは、装備の充実度やデザイン性の高さから比較的価格が安定しています。
XC40とXC60の中古市場での動向を踏まえると、最新技術が搭載された電動モデルが登場するにつれ、内燃機関を搭載した中古車の価格が今後も下がる可能性があります。
そのため、従来のガソリンやディーゼルエンジンのモデルを狙うのであれば、今が買い時といえるでしょう。
リセールバリューは高い?安い?
ボルボXC40とXC60のリセールバリューについて考える際に重要なのは「ボルボ車の中古市場での需要」と「グレードごとの評価」です。
XC40はコンパクトSUVとして扱いやすく、日本市場でも人気があります。
そのため、3年落ちのモデルでも残存価値は比較的高く、特に装備が充実した「プラス B4 AWD」や「アルティメット B4 AWD」などのグレードは、買取価格が安定しやすい傾向があります。
一方、エントリーグレードの「B3」や「モメンタム」は、装備の違いによって価格差が生じやすく、リセールバリューがやや低めです。
XC60についてはミドルサイズSUVの中での競争が激しく、メルセデス・ベンツやBMWのライバル車と比較すると、中古市場でのリセールバリューはやや低めになります。
ただし、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの「T6 リチャージ」や「T8 リチャージ」は、新車価格が高額であるため、3~5年経過しても比較的高値で取引されています。
逆に、ガソリンエンジンのみのモデルは需要が減りつつあり、リセールバリューが低下しやすい傾向にあります。
リセールバリューを少しでも維持するためには、定期的なメンテナンスや純正オプションの装備が重要になります。
特に、ボルボの安全技術やインフォテインメントシステムは年々進化しているため、最新の装備を搭載したモデルの方が市場価値が落ちにくい傾向があります。
結果として、XC40は比較的リセールバリューが安定し、特定のグレードでは高値での売却も期待できます。
一方、XC60はガソリンモデルの値下がりが進んでいるため、将来的な価値を考慮する場合はPHEVや高グレードのモデルを選ぶのが賢明でしょう。
ボルボXC40のおすすめ中古グレードはどれ?
ボルボXC40は、安全性能やデザイン性の高さから人気のコンパクトSUVです。
しかし、グレードやエンジンタイプが豊富であるため、どのモデルを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
そこでエンジン別の特徴と、コストパフォーマンスに優れたおすすめのグレードを紹介します。
XC40のエンジン別ラインナップと特徴
T4(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ)
ガソリンエンジンを搭載したエントリーモデルで、190馬力の出力を誇ります。
日常の街乗りから高速道路での走行まで、バランスの取れた性能を発揮します。
T5 AWD(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ)
T4よりも出力が向上し、最高出力は252馬力です。
四輪駆動(AWD)を採用しているため、雪道や悪路での走行性能も高いモデルです。
B3(1.5L直列3気筒ターボエンジンと48Vマイルドハイブリッド)
XC40のエントリーグレードに位置するマイルドハイブリッドモデル。
最高出力163馬力を発揮し、市街地や高速道路での走行に十分なパワーを提供します。
燃費性能に優れており、ガソリンエンジンながら低燃費を実現しているのが特徴です。
B3は前輪駆動(FF)仕様となっており、四輪駆動(AWD)モデルと比べると車両重量が軽く、取り回しがしやすい点もメリットです。
B4(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド)
2020年以降に導入されたハイブリッドモデルで、197馬力を発揮します。
燃費性能が向上し、環境負荷の低減にも貢献しています。
B5(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド)
B4よりもパワフルなエンジンを搭載し、250馬力の高出力を実現。
燃費と走行性能のバランスが良く、ロングドライブにも適しています。
PHEV(プラグインハイブリッド)T5ツインエンジン
1.5L 3気筒ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたモデルです。
EV走行も可能で、静粛性と燃費性能に優れています。短距離移動が多い方に最適です。
XC40リチャージ(BEV・電気自動車)
完全電動モデルで、バッテリー容量は75kWh、航続距離は400km以上。
静かでスムーズな走行性能を実現し、ゼロエミッションで環境にも優しいモデルです。
それぞれのエンジンタイプには特徴があるため、走行距離やライフスタイルに応じた選択が求められます。
では、中古市場でコスパの良いグレードはどれなのでしょうか?
コスパ重視ならこのグレード!中古市場で狙うべきモデル
ボルボXC40の中古車を選ぶ際、コストパフォーマンスを重視するなら、装備と価格のバランスが取れたグレードを選ぶのがポイントです。
特に「B4 プラス」や「T4 モメンタム」は、コストと性能の両方を考慮した場合に最適な選択肢といえます。
「B4 プラス」は、48Vマイルドハイブリッドを搭載しており、燃費性能が向上しているのが特徴です。
エントリーグレードよりも内装や装備が充実しており、特にインテリアの質感が高いことが魅力です。
また、2020年以降のモデルであれば、インフォテイメントシステムが最新のものにアップデートされているため、利便性も高いでしょう。
一方「T4 モメンタム」は、シンプルながらも必要十分な装備を備えたグレードで、中古市場では比較的手頃な価格で購入できます。
新車時にオプションを追加した個体も多く出回っており、上位グレードに近い仕様の車両を割安で手に入れることも可能です。
走行性能や安全機能も充実しており、ボルボの基本的な快適性を十分に味わうことができます。
その他、四輪が必要な地域に住んでいる場合は、「B4 AWD」や「T5 AWD」も検討する価値があります。
特に雪道を走行する機会が多い場合、AWDモデルを選ぶことでより安全なドライブが可能になります。
よって、最終的には自分のライフスタイルに合う車を選ぶのもポイントになってきますので、コスパだけを考えるのではなく実用性が高い車を選びましょう。
都市型SUVとしてXC40は本当に使いやすい?
ボルボXC40は、コンパクトSUVとして設計されており、都市部での運転のしやすさが特徴です。
全長4,440mm、全幅1,875mmというサイズは、他のSUVと比較して取り回しがしやすく、狭い駐車場でもスムーズに停められます。
特に、日本の都市部では道幅が狭くなる場面も多いため、大きすぎないボディサイズは大きなメリットといえるでしょう。
運転支援システムも充実しており、ボルボの「インテリセーフ」には、歩行者検知機能や車線維持支援システムが搭載されています。
これにより、街中での走行時にも安心して運転できる環境が整っています。
さらに、360度カメラや自動駐車アシスト機能を備えたモデルもあるため、縦列駐車やバック駐車が苦手な人でも安心して扱うことができます。
しかし、都市部での使用にはいくつか注意点もあります。
視界の良さは確保されているものの、SUV特有の車高の高さから、見下ろすような視点になるため、狭い道路では車幅感覚に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
また、モデルによっては最小回転半径が5.7mとやや大きめであるため、Uターンをする際には多少の工夫が必要です。
このように、XC40は都市部での使い勝手が良い設計となっていますが、実際の走行環境に合わせた選択が重要になります。
XC40の内装や装備とチェックポイント
XC40のデザインは、ボルボの上級モデルと共通した北欧らしい洗練されたスタイルが特徴です。
特に、フロントの「トールハンマー」型LEDヘッドライトは、昼夜問わず存在感を放ち、ブランドのアイデンティティを強調しています。
ボディカラーの選択肢も豊富で、ツートーン仕様のモデルもあるため、個性を出しやすい点も魅力です。
内装に目を向けると、シンプルかつ上質な仕上がりになっています。
ダッシュボードやドアパネルには、高品質なファブリックやレザーが使用されており、手触りの良さが感じられます。
また、シートの作りがしっかりしているため、長時間の運転でも快適に過ごすことができます。
特に、インスクリプションなどの上位グレードでは、ナッパレザーが使用されるため、より高級感を求める人にはおすすめです。
装備面では、9インチのタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステムが搭載されており、スマートフォンとの連携もスムーズです。
Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しているため、ナビや音楽の操作が直感的に行えます。
ただし、タッチスクリーン式のため、物理ボタンが少なく、運転中の操作には少し慣れが必要です。
中古車を購入する際のチェックポイントとしては、内装の汚れやスイッチ類の反応、インフォテインメントシステムの動作確認が挙げられます。
特に、シートの状態やダッシュボードの傷は、車両の使用状況を反映する部分なので、購入前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
XC40中古車選びで後悔しないためのアドバイス
XC40の中古車を選ぶ際には、購入後に後悔しないためのポイントを押さえておくことが重要です。
まず、年式と走行距離に注意しましょう。初期モデルである2018年式のT4やT5モデルは、走行距離が6~7万kmを超えているものも多いため、メンテナンス履歴を確認することが欠かせません。
エンジンオイル交換や定期点検がしっかり行われているかをチェックすることで、購入後のトラブルを防げます。
また、装備の違いにも注意が必要です。XC40には「モメンタム」「Rデザイン」「インスクリプション」などのグレードがあり、それぞれ装備が異なります。
例えば、「モメンタム」には標準装備として本革シートが含まれませんが、「インスクリプション」では高級感のあるナッパレザーが使用されています。
このような装備の違いを把握し、自分にとって必要な機能が備わっているかを確認することが大切です。
購入後の維持費についても考慮しておくべき点です。XC40は輸入車であるため、ディーラーでの点検や修理費用が国産車と比べてやや高額になる傾向があります。
特に、電動モデルやプラグインハイブリッドは、バッテリー関連の交換費用が発生する可能性があるため、長期的な維持費を考えて選ぶと良いでしょう。
さらに、購入先の選定も重要なポイントです。ボルボ認定の中古車販売店であれば、一定の品質基準を満たした車両が販売されているため、安心感があります。
一方、一般の中古車販売店でも良質な個体を見つけることは可能ですが、保証内容やアフターサポートの違いを確認した上で選ぶことをおすすめします。
このように、XC40の中古車選びでは、年式や装備、維持費の観点から慎重に検討することで、満足度の高い買い物ができるでしょう。
ボルボXC60のおすすめ中古グレードはどれ?
ボルボXC60は、ラグジュアリーなデザインと高い安全性能を兼ね備えたミドルサイズSUVです。
中古市場ではガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)といった多様なパワートレインが存在し、それぞれにメリットがあります。
どのエンジンタイプを選ぶべきかを理解するために、まずは各エンジンの特徴を見ていきましょう。
XC60のエンジン別ラインナップと特徴
B5(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド)
ガソリンエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルです。
最高出力250馬力を発揮し、燃費性能とパワーのバランスに優れています。
街乗りから高速道路までスムーズな走行が可能で、静粛性の高さも魅力です。
B6(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ+スーパーチャージャー+48Vマイルドハイブリッド)
B5よりもさらに高出力なエンジンを搭載し、最高出力300馬力を誇ります。
スーパーチャージャーの搭載により低回転域からの加速が向上しており、走りの良さを求める方に向いています。
D4(2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ)
最大トルク400Nmを発揮し、力強い走行性能が特徴です。
燃費の良さと低回転からのトルクを活かした安定した走りが魅力で、長距離ドライブが多い方に適しています。
ディーゼルエンジンならではの燃料代の安さもメリットです。
T8(2.0L 直列4気筒ガソリンターボ+PHEV)
ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルで、システム合計出力400馬力を誇ります。
EVモードでの静粛性と瞬時のトルクが特徴で、環境性能と高い動力性能を両立しています。
短距離の移動が多い方や充電環境が整っている方に向いています。
それでは、どのエンジンタイプが中古市場でおすすめなのか、具体的なグレードを紹介します。
ガソリン・ディーゼル・PHEVどれがおすすめ?
中古市場でXC60を選ぶ際、どのパワートレインを選ぶべきかは、走行環境や用途によって異なります。
中でも「B5 インスクリプション」「D4 Rデザイン」「T8 リチャージ アルティメット」は、装備の充実度やバランスの良さからおすすめのグレードといえます。
「B5 インスクリプション」は、快適性と燃費のバランスを重視する方に最適です。
48Vマイルドハイブリッドを搭載したことで、従来のガソリンモデルよりも低燃費でありながら、加速性能も十分に確保されています。
また、インスクリプションはボルボの上級グレードに位置し、本革シートや高級感のあるインテリアが特徴です。
中古市場では比較的流通量が多く、価格も手頃になってきているため、コストパフォーマンスの良い選択肢といえます。
「D4 Rデザイン」は、ディーゼルのトルクを活かした走りを求める方に向いています。
Rデザインはスポーティなデザインが特徴で、専用の足回りやハンドリング性能が向上しており、走りの良さを重視する方に人気のあるグレードです。
ディーゼルエンジンの燃費の良さも魅力で、長距離移動が多い方には最適です。
ただし、現在はボルボがディーゼルモデルを廃止しているため、年式の新しい中古車を探す際は注意が必要です。
「T8 リチャージ アルティメット」は、パワーと環境性能の両方を求める方におすすめです。
PHEVのため、短距離移動は電気だけで走行でき、静粛性にも優れています。
加えて、400馬力の高出力を誇るため、高速道路での加速や長距離ドライブでもストレスを感じることが少ないでしょう。
ただし、バッテリーの劣化具合や充電環境の有無を考慮する必要があるため、購入前には慎重なチェックが必要です。
総合的に見て、都市部での利用が多い方にはB5、長距離ドライブが多い方にはD4、パワーとEV走行を活かしたい方にはT8が最適です。
自分のライフスタイルに合ったグレードを選ぶことで、より満足度の高いXC60を手に入れることができるでしょう。
XC60の高年式中古車はお買い得?価格動向を解説
XC60の高年式中古車は、新車と比較して価格が抑えられつつも、最新の装備や安全技術を備えている点が魅力です。
特に2020年以降のモデルでは、ボルボが進める電動化の影響で48Vマイルドハイブリッド(B5、B6)やプラグインハイブリッド(T8リチャージ)が主流となり、燃費性能や走行性能が向上しています。
中古市場における価格動向を見てみると、3年落ちの2021年式モデルであれば新車価格の約70~80%の価格帯で取引されることが多く、新車よりもコストパフォーマンスが高い選択肢となっています。
特に、初回車検を迎えた3年落ちの個体は、ディーラーの認定中古車として販売されるケースも多く、保証がついている点も安心材料といえるでしょう。
ただし、高年式のXC60でもプラグインハイブリッド(T8リチャージ)はやや高めの価格帯を維持しており、バッテリーの状態や充電環境を考慮する必要があります。
一方で、B5やB6といったマイルドハイブリッドモデルは、価格が比較的安定しており、長期的な維持費を考慮すると選びやすいでしょう。
高年式中古車を購入する際は、走行距離や保証の有無を確認し、コストと装備のバランスを考慮したうえで選ぶことが重要です。
ファミリーカーとしての魅力と実用性
XC60は、ファミリーカーとしても優れた実用性を持つミドルサイズSUVです。
まず、車内の広さに関しては、前席・後席ともに十分なスペースが確保されており、大人4人が乗車してもゆったりとくつろげる空間があります。
特に後席の足元スペースが広いため、長時間の移動でも快適に過ごせる点が魅力です。
また、荷室容量は通常時で約505L、後席を倒せば1,432Lまで拡張可能で、大きな荷物を積む機会が多い家庭でも不便を感じることは少ないでしょう。
チャイルドシートを設置する際も、ISOFIX対応の固定ポイントが備わっており、小さな子どもがいる家庭にとっても使い勝手の良い設計となっています。
安全性能の面でも、ボルボの「インテリセーフ」が標準装備されており、衝突回避支援や歩行者検知機能、車線維持支援など、運転中のリスクを最小限に抑える工夫がされています。
さらに、360度カメラやパークアシスト機能も搭載されているため、駐車が苦手な方でも安心して運転できるでしょう。
ファミリーカーとしての実用性を考えると、燃費や維持費も重要なポイントです。
ディーゼルエンジンを搭載した「D4」モデルは燃費性能が優れており、長距離移動が多い家庭に適しています。
一方で、B5やB6といったマイルドハイブリッドモデルは、市街地走行でも効率的に燃料を消費するため、普段の買い物や送迎などの用途にも適しています。
このように、XC60は広々とした室内空間、安全性能の高さ、荷室の使い勝手など、ファミリー向けのSUVとしての魅力が詰まった一台といえます。
内装と快適性!中古でも高級感は維持される?
XC60の内装は、北欧デザインを取り入れた上質な仕上がりが特徴で、新車時の高級感が中古車でも十分に維持されています。
特に、ダッシュボードやドアパネルには本革やウッドトリムが使用され、シンプルでありながら洗練された雰囲気を演出しています。
中古車を選ぶ際に気になるのは、シートの状態やインフォテインメントシステムの劣化です。
XC60のレザーシートは耐久性が高く、適切にメンテナンスされていれば、経年劣化を感じにくい仕様になっています。
特に、インスクリプションやアルティメットなどの上級グレードでは、高品質なナッパレザーが採用されており、中古車でも高級感をしっかりと感じられるでしょう。
快適性の面では、シートの造りがしっかりしており、長時間のドライブでも疲れにくい設計になっています。
また、静粛性にも優れており、エンジン音やロードノイズが抑えられているため、高速道路での移動も快適です。
さらに、Bowers & Wilkins製のプレミアムオーディオシステムを搭載したモデルを選べば、より上質な音響体験を楽しむことができます。
ただし、中古車の個体によっては、センターコンソールやスイッチ類に小傷がついている場合があるため、購入時には内装の状態をしっかりと確認することが大切です。
また、インフォテインメントシステムの動作確認も忘れずに行い、タッチパネルの反応やナビ機能が正常に動作するかをチェックすると安心です。
総じて、XC60は中古車であっても高級感がしっかりと維持されているモデルが多く、適切に手入れされた個体を選べば、新車と遜色のない快適なドライブを楽しむことができるでしょう。
コストパフォーマンスで考えるXC40とXC60の選び方
コストパフォーマンスを重視する場合、XC40とXC60のどちらが優れているかは、購入時の予算と求める機能によって変わります。
まず、新車価格を見ると、XC40は約500万円前後、XC60は700万円前後と、XC40のほうが割安な設定になっています。
そのため、初期費用を抑えたい方にはXC40が適しています。
中古車市場でも、XC40の方が手頃な価格帯で取引されており、300万円台から良質な個体を見つけることができます。
一方、XC60はミドルサイズSUVということもあり、中古車でも400万円以上の価格帯が多くなります。
ただし、XC60にはラグジュアリーな装備や広い室内空間が備わっており、その点を考慮すると、価格に見合う価値があるといえます。
特に、上位グレードの「インスクリプション」や「アルティメット」では、質感の高いレザーシートや先進の運転支援システムが標準装備されており、高級感を求める方にとってはXC60の方が満足度が高いでしょう。
購入後の維持費も考慮する必要があります。
XC40はコンパクトSUVということもあり、税金やタイヤ交換費用などのランニングコストがXC60よりも安く済みます。
したがって、日常的なコストを抑えながらボルボのSUVを楽しみたいならXC40、長く乗ることを前提にラグジュアリーな装備を求めるならXC60という選択が適しています。
長距離ドライブやアウトドアならXC60がベスト?
XC60は長距離ドライブやアウトドア用途に適したSUVで、広々とした室内空間と高い走行性能を備えています。
まず、シートの快適性に優れており、長時間の運転でも疲れにくい構造になっています。
特に、上級グレードではシートのクッション性が高く、腰への負担を軽減する設計が施されています。
また、車内の静粛性が高く、高速道路での巡航時にもエンジン音やロードノイズが抑えられています。
そのため、家族での旅行や長距離の移動が多い方にとっては、XC60の方が快適なドライブを楽しめるでしょう。
荷室容量の違いもポイントになります。XC40の荷室容量は460Lですが、XC60は505Lとより大きく、多くの荷物を積むことが可能です。
さらに、後席を倒せば1,432Lまで拡張できるため、大型のキャンプ用品やアウトドアギアを積む際にも余裕があります。
走行性能の面では、XC60のB6やT8リチャージといった上位グレードは、高出力エンジンを搭載しており、山道や高速道路でも余裕のある加速が可能です。
特に四輪駆動(AWD)モデルでは、悪天候や未舗装路でも安定した走行ができるため、アウトドアシーンでの使い勝手が向上します。
一方で、都市部での運転や狭い道を頻繁に走る方にとっては、XC60のボディサイズが大きすぎると感じることもあるかもしれません。
その点、XC40はコンパクトなサイズで取り回しがしやすく、都市部での運転が中心ならより適した選択肢といえます。
燃費はXC40とXC60どちらの方が良い?
燃費性能を比較すると、一般的にはXC40の方が燃費が良い傾向にあります。
これは、車両の重量が軽く、コンパクトなボディサイズにより空気抵抗が少ないことが影響しています。
XC40のB3やB4(マイルドハイブリッド)は、WLTCモードで約12~14km/Lの燃費性能を持ち、市街地走行でも比較的効率の良い走りが可能です。
特にB4は、2.0Lエンジンを搭載しながらも燃費性能が優れており、日常の買い物や通勤などでの使用に向いています。
対して、XC60はB5やB6といったマイルドハイブリッドモデルが主流で、燃費はおおよそ10~12km/Lとなっています。
特にB6はスーパーチャージャーを搭載しているため、パワー重視の走行では燃費がやや劣る傾向があります。
ただし、ディーゼルエンジンを搭載したD4モデル(旧型)は、低燃費性能に優れており、高速道路では15km/Lを超える燃費を記録することもあります。
また、燃費性能を最も重視するなら、プラグインハイブリッド(PHEV)のT8リチャージという選択肢もあります。
EVモードを活用すれば短距離移動はほぼ電気だけで走行でき、充電環境が整っている方にとっては非常に経済的な選択肢となるでしょう。
ただし、PHEVモデルは本体価格が高いため、ランニングコストだけでなく、購入時のコストも考慮する必要があります。
総合的に見ると、市街地走行や短距離移動が多い方には燃費の良いXC40、高速道路を頻繁に走る方にはディーゼルモデルのあるXC60が適しているといえます。
どの用途で使うかを考慮しながら、最適なモデルを選ぶことが重要です。
ボルボのXC40とXC60は中古が狙い目?まとめ
ボルボXC40とXC60は、それぞれ異なる魅力を持つSUVであり、中古車も狙い目になっています。
XC40はコンパクトで取り回しが良く、都市部での運転や普段使いに適しています。
一方、XC60は広い室内空間と快適な乗り心地を備え、長距離ドライブやアウトドア用途に向いています。
コストパフォーマンスを重視するなら、中古市場で価格が落ち着いてきたXC40のB4やB5が狙い目となります。
一方、XC60のB5やB6は、上質なインテリアや走行性能を求める方に適した選択肢です。
燃費面ではXC40の方が優れていますが、高速道路ではXC60のディーゼルモデルが安定した燃費を実現します。
それぞれの特性を理解し、自分のライフスタイルや使い方に合ったモデルを選ぶことで、より満足度の高いカーライフを送ることができるでしょう。