トヨタのミニバンで売れている車種といえば、ヴォクシーがありますが、気になるのは「盗難率」かもしれません。
近年では、テレビのニュースなどでも良く「車の窃盗」を取り上げていたりするので、やはり心配ですよね。
では、ヴォクシーの盗難率は本当に高いのでしょうか？
実際のデータをもとに、他の車種と比較しながら盗難の実態を探ります。
また、盗難の発生しやすい地域や主な手口についても詳しく解説し、愛車を守るために必要な防犯対策を紹介します。
ヴォクシーの盗難率はどのくらい高いのか？
ヴォクシーはファミリー層を中心に人気のあるミニバンですが、盗難リスクについても知っておくべきです。
他の人気車種と比較しながら盗難が多いのか、そしてミニバンが狙われる理由について詳しく解説します。
ヴォクシーの盗難件数！他の車種との比較
ヴォクシーの盗難件数は、ランドクルーザーやアルファードと比べるとそこまで高くありません。
最近ではトップ10にも入っていないので、データ的に見ても盗難率はそこまで高くはないでしょう。
しかし、近年ではCANインベーダーと呼ばれる手口が使われ、ヴォクシーを含むトヨタ車全般の盗難が増加傾向にあります。
特にトヨタ車は世界的に需要が高いため、中古車市場での価値が高い車種ほどターゲットになりやすいです。
盗難されやすい車の特徴として、新車価格が高いことや国内外での需要が高いことが挙げられます。
ランドクルーザーやレクサスなどの高級SUVは特に狙われていますが、ヴォクシーも警戒が必要です。
比較的安価なグレードでも盗まれることがあるため「高級車でないから大丈夫」と油断せず、適切な防犯対策を講じることが重要です。
盗難が発生しやすい都道府県とは
盗難は地域によって発生頻度が異なります。
特に千葉県、愛知県、埼玉県、大阪府、茨城県などは、全国的に見ても盗難件数が多いエリアとされています。
これらの都道府県に共通する特徴として、港湾エリアが近く、盗難車両が海外へ輸出されやすいことが挙げられます。
特に愛知県は、自動車産業が盛んなため登録車両数が多く、それに比例して盗難件数も増えています。
また、千葉県や大阪府も物流拠点が多いため、盗難車両がすぐに海外へ送られるリスクが高く、特に注意が必要です。
埼玉県や茨城県は広い駐車スペースを持つ住宅が多く、夜間に狙われるケースが目立ちます。
ミニバンが狙われる理由とは
ヴォクシーを含むミニバンが盗まれる理由はいくつかあります。まず、中古市場での需要が高い点が挙げられます。
ミニバンはファミリー層や商業利用でも人気があり、中古車でも高値で取引されるため、窃盗団にとっては魅力的なターゲットになります。
次に、海外への転売ルートが確立されている点も影響しています。
特にアジアやアフリカ、中東では日本製ミニバンの人気が高く、盗難された車両がそのまま輸出されることが多いです。
盗難車は部品としてバラされることもあり、追跡が難しくなるため、盗まれた場合の発見率が低いのも特徴です。
さらに、トヨタ車のセキュリティ対策を突破する手口が増えていることも要因の一つです。
近年では、様々な手法が多く用いられ、スマートキーを持っていなくても車両を盗むことが可能になっています。
特にヴォクシーのような比較的セキュリティ対策が甘い車種は、ターゲットにされやすい傾向があります。
こうした背景から、ミニバンを所有する場合は、盗難リスクを減らす為にも様々な対策をしておくことが推奨されます。
ヴォクシーの盗難手口と最新の盗難技術
CANインベーダーとは？どんな方法？
CANインベーダーとは、車両のCAN（Controller Area Network）システムに直接アクセスし、不正にドアロックを解除したり、エンジンを始動させたりする手口です。
従来の盗難手口と異なり、スマートキーの電波を利用する必要がなく、特殊な機器を使って直接車両の制御システムに侵入する点が特徴です。
この手口が危険視される理由は、車両のセキュリティシステムを完全に無視できる点にあります。
犯人は車の外部にある配線やセンサーに特殊な装置を接続し、CAN通信の信号を操作することで、あたかも正規のキーがあるかのように車両を誤認させます。
結果として、ドアロックが解除されるだけでなく、エンジンも簡単に始動できるため、短時間で車を盗むことが可能になります。
特に、トヨタ車はこの手法の標的になりやすいと言われています。
ヴォクシーを含む多くのトヨタ車は、CAN通信を利用した制御システムを採用しており、一定の方法でアクセスできる構造になっています。
そのため、CANインベーダーの被害報告が増えており、対策を講じる必要性が高まっています。
リレーアタックによる盗難リスク
リレーアタックとは、スマートキーの電波を不正に中継することで、車両のロックを解除しエンジンを始動させる盗難手口です。
もともとスマートキーは、キーが車両の近くにあると自動的に認識し、ボタンを押すだけでドアを開閉できる便利な機能ですが、この仕組みを悪用したのがリレーアタックです。
犯人は、専用のリレー機器を使い、スマートキーの電波を中継することで、車両側に「キーが近くにある」と誤認させます。
具体的には、一人がスマートキーの近く（例えば家の玄関付近）で電波を受信し、それを別の犯人が持つ中継器へ送信。
その信号を車両に伝えることで、実際にはキーがないのにドアロックが解除され、エンジンの始動が可能になります。
この手口の厄介な点は、犯行が極めて短時間で完了することです。
一般的に、リレーアタックを使えばわずか数秒から1分以内で車を開けることができ、被害者が気づかないうちに車が持ち去られるケースが多発しています。
また、犯行は深夜から早朝にかけて発生することが多く、朝起きたら車がなくなっていたという事態に直面することもあります。
スマートキー搭載車は便利な反面、このようなリスクを抱えているため、盗難防止策をしっかりと講じる必要があります。
リレーアタックの危険性を理解したうえで、車両の保管方法やセキュリティ対策を見直すことが重要です。
コードグラバーとは？
コードグラバーとは、スマートキーの電子コードを不正に取得し、正規のキーがなくてもドアを開ける手口です。
これはリレーアタックとは異なり、キーの電波を中継するのではなく、キーの信号そのものを解析し、模倣することで車両にアクセスします。
この手口の厄介な点は、スマートキーの操作履歴を記録し、そのデータを利用することで、本来の持ち主が意図しないタイミングで車のロックを解除できるようになることです。
つまり、犯人が事前にキーの電波を受信しておけば、持ち主がその場にいなくても、いつでも車のロックを解除できる状況が生まれます。
コードグラバーは特に、ショッピングモールや駐車場での被害が多いとされています。
人が多い場所では、不審な行動を取らなくてもターゲットに接近しやすく、キーの信号を盗むことが容易だからです。
特に、電波を発信し続けるタイプのスマートキーを使用している場合、キーをカバンやポケットに入れたままでも信号が漏れ続けるため、被害に遭いやすくなります。
従来の物理的な鍵を使用していた時代に比べると、車両の防犯性能は大幅に向上しています。
しかし、コードグラバーのような電子技術を悪用した手口が増えているため、鍵を持っているだけでは安全とは言えない状況になってきています。
キーの盗難や車両の持ち去り
車両の盗難方法として、最も単純で直接的な手口が「キーの盗難」です。
犯人が自宅や駐車場でキーそのものを盗み取り、そのまま車を持ち去るという手法は、古くから行われています。
特に、家の玄関やリビングなど、無防備にキーを置いているケースでは狙われやすく、鍵を盗まれたことに気付いたときにはすでに車がなくなっているという事態も少なくありません。
一方で、キーを奪うのではなく、車両ごと持ち去る手口も存在します。
例えば、レッカー車やクレーンを使い、ロックされた車両をそのまま運搬するケースがあります。
こうした方法は、エンジンをかける必要がないため、電子的な盗難対策をすり抜けることができる点が特徴です。
特に、長期間駐車されている車や、人通りの少ない場所にある車両はターゲットになりやすいとされています。
しかしながら、レッカー車やクレーンを使った盗難はそれなりに時間がかかるため、目撃されるリスクが高いこともあり、実際には多くの事例は確認されていません。
近年の盗難被害の多くは、リレーアタックやCANインベーダーなどの電子的な手口によるものであり、物理的に持ち去る方法は比較的少ないのが現状です。
それでも、無施錠の状態で鍵を車内に置いたままにするなど、不注意による盗難被害は依然として発生しています。
特に、自宅敷地内での駐車中に「油断して鍵をかけなかった」ケースでは、窃盗団が素早く侵入し、わずか数十秒で車両が盗まれることもあります。
実際に被害に遭った人の中には「まさか自分が狙われるとは思わなかった」と語るケースも多く、防犯意識を高めることが重要です。
ヴォクシーの盗難防止対策！すぐにできる効果的な方法
ヴォクシーの盗難リスクを抑えるためには、日常的にできる防犯対策を取り入れることが重要です。
盗難手口について正しく理解し、適切な方法を実践することで、安全性を高めることができます。
鍵の管理！スマートキーの電波遮断対策
スマートキーの利便性は高いものの、その電波を悪用した盗難被害が増加しているため、適切な管理が不可欠です。
特に、リレーアタックやコードグラバーといった手口では、キーが発する電波を第三者が不正に利用し、鍵を持っていなくても車のロックを解除できる危険性があります。
この対策として有効なのが、スマートキーの電波を遮断する専用ポーチの活用です。
電波を完全に遮断できる構造になっているため、自宅にいる間や駐車場に停めている際に使用することで、リレーアタックのリスクを軽減できます。
実際に、このようなポーチを使うことで、スマートキーの信号を外部に漏らさない環境を作ることが可能です。
また、スマートキーの保管場所にも注意が必要です。
玄関や窓際など、外部からの電波攻撃を受けやすい場所に置いてしまうと、リレーアタックの標的になりやすくなります。
できるだけ家の中央部や、金属製のボックスの中など、電波が外部に漏れにくい環境に保管することで、盗難リスクを抑えられます。
さらに、一部の車種ではスマートキーの機能を一時的にオフにする設定が可能です。
取扱説明書を確認し、必要に応じてスマートキーの電波を発しない状態にすることで、リスクをさらに低減できます。
ハンドルロックやタイヤロックはどこまで有効か
物理的な盗難防止策として、ハンドルロックやタイヤロックの使用は一定の効果を発揮します。
これらの防犯アイテムは、車両の操作を困難にすることで、犯行を未然に防ぐ手段として利用されています。
ハンドルロックは、ステアリングを固定し、盗難者が簡単に操作できないようにするものです。
特に、目立つ色のものを使用することで、防犯効果を高めることができます。
盗難グループは、短時間で車両を持ち去ることを目的としているため、物理的に解除が難しい装置がついている車両は、ターゲットから外れる可能性が高くなります。
一方で、タイヤロックは車輪を固定することで、車両を動かせなくする防犯対策です。
特に、自宅駐車場で長時間駐車する際に使用することで、盗難の抑止力を高めることができます。
しかしながら、プロの窃盗犯は特殊工具を使用して、こうしたロックを破壊する技術を持っている場合もあるため、ハンドルロックと併用することで、より効果的な対策となります。
ただし、これらの物理的な対策だけでは、完全に盗難を防ぐことは難しいという点も理解しておく必要があります。
電子的な盗難手口に対応するためには、スマートキーの管理やカーセキュリティの強化と組み合わせることで、より強固な防犯対策を講じることができます。
GPS追跡装置の活用と盗難発生時の対処法
GPS追跡装置は、万が一ヴォクシーが盗難された際に、車両の位置を特定するための有効な手段です。
特に、盗難の手口が高度化している現在では、事前にGPS装置を取り付けておくことで、車両の発見率を高めることができます。
GPS追跡装置には、リアルタイムで位置を把握できるタイプと、一定時間ごとに車両の位置を記録するタイプがあります。
リアルタイム型は、盗難後すぐに車両の動きを追跡できるため、迅速な対応が可能です。
一方で、定期的に位置情報を記録するタイプは、バッテリー消費が少なく、長期間の監視に適しています。
どちらのタイプも、犯人が車両を動かした際に情報を取得できるため、警察への通報時に役立ちます。
盗難が発生した場合は、まず落ち着いて状況を確認し、すぐに警察へ連絡することが重要です。
その際、GPSの位置情報を提供することで、車両の発見につながる可能性が高くなります。
自身で車を取り戻そうとするのは危険なため、必ず警察と連携して対応するようにしましょう。
また、車両保険に加入している場合は、盗難補償の適用条件を確認し、必要な手続きを速やかに行うことが大切です。
防犯カメラやセンサーライトの設置
車両の盗難を未然に防ぐためには、駐車環境の見直しが重要になります。
自宅の駐車場での盗難を防ぐためには、防犯カメラやセンサーライトの設置が効果的です。
防犯カメラは、駐車場や自宅周辺の状況を記録し、不審者が車に近づいた際の証拠を残すことができます。
犯行に及ぼうとする窃盗団にとって、防犯カメラが設置されている駐車場はリスクが高いため、ターゲットから外れる可能性が高くなります。
また、録画機能付きの防犯カメラであれば、盗難が発生した場合でも後から映像を確認し、警察に提供することが可能です。
一方で、センサーライトは、夜間の盗難対策に有効です。
人の動きを感知して自動的に点灯するため、不審者が車に近づいた際に警告を与える役割を果たします。
特に、暗がりの駐車スペースでは、センサーライトがあることで、周囲の注意を引くことができ、犯行を抑止する効果が期待できます。
このように、防犯カメラとセンサーライトを併用することで、盗難のリスクを大幅に低減することが可能です。
駐車場の環境を整えることは、日常的な盗難防止策として欠かせない要素となります。
OBDポート対策で車両の不正アクセスを防ぐ
近年、ヴォクシーを含むトヨタ車が狙われる理由の一つに、OBDポートを悪用した盗難手口があります。
OBDポートとは、車両の診断や設定変更を行うためのインターフェースで、整備士が車両の状態を確認する際に使用するものです。
しかし、犯罪者はこのポートに不正なデバイスを接続し、ドアのロック解除やエンジン始動を行う手口を使用することがあります。
特に、CANインベーダーやイモビカッターといった最新の手口では、OBDポートを利用して車両のセキュリティシステムを無効化し、正規のキーなしでエンジンをかけることが可能になります。
そのため、このポートを物理的に保護することが、盗難対策の一つとして重要になっています。
OBDポートの対策としては、まずOBDロックを導入する方法が挙げられます。
これは、専用のカバーでOBDポートを保護し、鍵がないとアクセスできないようにする装置です。
また、OBDポートを使用しない場合は、位置を変更することで、不正アクセスを困難にする方法もあります。
さらに、一部のカーセキュリティシステムでは、OBDポートへの接続を検知し、アラームを作動させる機能が備わっているものもあるため、こうしたシステムを活用することも有効です。
このように、OBDポートを適切に管理し、不正アクセスを防ぐことで、電子的な手口による盗難のリスクを大幅に低減することができます。
最新の盗難手法は短時間で車両を持ち去ることができるため、OBDポートのセキュリティ対策を強化することが、安全なカーライフを送るための重要なポイントとなります。
ヴォクシーが盗難被害に遭ったら？早急に取るべき対応
まずは警察への通報！盗難届の提出手順
車両が盗難されたことに気づいたら、最初に行うべきことは警察への通報です。
警察への対応が遅れると、盗難車が転売されたり、犯罪に使用されたりするリスクが高まるため、できる限り早く届け出を出すことが重要になります。
まず、最寄りの警察署へ連絡し、盗難が発生したことを伝えます。
その際、車両の詳細情報（車種、ナンバー、色、特徴、装着している防犯装置など）を明確に伝えることで、捜査の手がかりとなる可能性が高まります。
警察に届け出る際は、車検証や自動車保険証書を手元に用意しておくと、手続きがスムーズに進みます。
盗難届を提出すると「受理番号」が発行されます。
この番号は、後に車両保険の申請を行う際に必要になるため、必ず控えておきましょう。
また、盗難車両が発見された際の連絡先も警察と確認しておくと安心です。
通報後、警察は車両の捜索を行いますが、発見されるまでに時間がかかる場合もあります。
その間に、被害の拡大を防ぐため、関係機関への通知を行うことも必要になります。
特に、ナンバープレートが盗難車両に付け替えられ、不正使用されるケースもあるため、陸運局や都道府県の税事務所にも状況を報告しておくと良いでしょう。
車両保険で盗難被害はカバーされる？
盗難被害を受けた際、車両保険に加入していれば補償を受けられる可能性があります。
しかし、すべての保険が適用されるわけではなく、契約内容によっては盗難補償が含まれていないケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
一般的に「車両保険」に加入している場合、盗難に対する補償が適用されることが多いです。
「一般型車両保険」では、盗難や自然災害など幅広いリスクに対応しており、車両が戻ってこなかった場合でも、一定額の補償を受けることが可能です。
一方で「エコノミー型車両保険」では、盗難が補償対象外となる場合があるため、契約内容を細かくチェックする必要があります。
そして、保険金請求を行う際には、盗難届の「受理番号」が必要になります。
警察からの盗難届の控えを取得し、保険会社に提出することで、正式な申請手続きを進めることができます。
また、保険金の支払いが確定するまでには、一定の審査期間が設けられるため、早めに申請を行うことが重要です。
ただし、盗難補償を受ける際には、免責金額（自己負担額）が設定されている場合があり、全額補償されるとは限りません。
また、保険金を受け取った後に車両が発見された場合、保険会社に返却する必要があるケースもあるため、事前に契約内容をしっかり確認しておくことが求められます。
このように、車両保険は盗難被害に対する大きな助けとなる可能性があります。
しかし、適用条件を知らずにいると、いざというときに補償を受けられないこともあるため、日頃から契約内容を把握しておくことが重要です。
ナンバープレートが盗まれた場合の手続きとは
ナンバープレートの盗難は、自動車本体の盗難と同様に注意すべき問題です。
盗まれたナンバープレートが不正な目的で使用されるケースが増えており、適切な手続きを迅速に行うことが重要になります。
まず、ナンバープレートの盗難に気づいたら、すぐに警察へ届け出を行います。
その際、車検証を用意し、車両の情報を正確に伝えることが求められます。
盗難届が受理されると「受理番号」が発行され、これが後の手続きに必要になるため、大切に保管しておきましょう。
警察への届け出が完了したら、次に運輸支局でナンバープレートの再交付手続きを行います。
再交付の際には、盗難届の受理番号とともに、車検証や本人確認書類を提出する必要があります。
新しいナンバープレートは、通常、交付申請から数日以内に受け取ることができますが、地域によって異なるため、事前に最寄りの運輸支局に確認することが大切です。
なお、盗難されたナンバープレートが不正に使用される可能性も考慮し、警察に対して車両の悪用が疑われる場合の対応について相談しておくことをおすすめします。
盗まれたナンバープレートが犯罪に利用されると、所有者が関与していなくてもトラブルに巻き込まれる可能性があるため、発覚した時点で迅速に行動することが重要です。
盗難された車はどこへ行く？
車が盗まれた場合、その多くは国内外の闇市場へと流れていきます。
特に近年では、盗難車が海外へ輸出されるケースが増えており、発見される可能性が低くなっています。
盗難車の行方として考えられるのは、大きく分けて3つのルートです。一つは、そのままの状態で海外へ輸出されるケースです。
東南アジアや中東、アフリカなどでは、日本製のミニバンの需要が高く、特にトヨタ車は耐久性があるため高値で取引されています。
盗難車は偽の書類とともに輸出されるため、国内で発見されることはほとんどありません。
もう一つのルートは、解体されて部品として転売されるケースです。
ヴォクシーのような車種は、中古部品の需要が高く、盗難後に解体され、エンジンやナビ、ホイールなどが市場に流れることがあります。
この場合、車両そのものは発見されなくても、部品の一部が別の車両に組み込まれることがあります。
さらに、国内でナンバープレートを付け替え、不正登録されるケースもあります。
この手法では、車両の識別番号（VIN）が改ざんされ、別の車両として登録されるため、発見が困難になります。
不正登録された車は、国内で転売されたり、レンタカーや代車として使用されることもあるため、発見までに時間がかかることが多いです。
このように、盗難車両はさまざまなルートで流通しており、一度盗まれると元の持ち主の元へ戻る可能性は低くなります。
そのため、盗難防止対策を徹底することが、最も有効な防衛策となります。
ヴォクシーの盗難率は高い？まとめ
ヴォクシーの盗難は2025年現在ではそこまで多くありませんが、油断は禁物です。
車の盗難は、最新の電子機器を悪用した手口が横行しており、いつ標的になるか分かりません。
リレーアタックやCANインベーダー、コードグラバーなどの技術を使い、短時間で車両を盗むケースが多発しており、従来の防犯対策だけでは十分とは言えません。
また、盗難車はそのまま海外へ輸出されたり、解体されて部品として転売されたりするため、一度盗まれると発見される可能性は極めて低くなります。
対策として、スマートキーの電波遮断ポーチの使用や、OBDポートのロック、GPS追跡装置の導入が有効です。
さらに、ハンドルロックやタイヤロックなどの物理的な防犯対策を組み合わせることで、窃盗犯にとって「盗みづらい車」にすることが重要になります。
万が一盗難に遭った場合は、速やかに警察へ通報し、盗難届を提出することが最優先です。
併せて車両保険の適用範囲を確認し、必要な手続きを進めることで、被害を最小限に抑えることができます。
防犯対策を徹底し、大切な車を守りましょう。
